山遊すずらん会の10月例会で中山道の鳥居峠を歩きました。薮原駅でバスから下車して中山道を辿り鳥居峠に向かいました。鳥居峠はその名の通り、峠に鳥居が有って鳥居峠と呼ばれています。御嶽山の遥拝所が有りました。峠からは鎮神社を目指して下りました。奈良井宿内は自由行動となりました。奈良井の宿場の中をブラブラと歩き、指定された定刻までに奈良井駅に到達すると言うものでした。
峠越えで昔の旅人気分を味わうことが出来、宿場町では土産物屋の中を覗き込んだり出来ました。昔の旅人気分を味わえたと書きましたが、現実、江戸時代の旅は峠越えで苦労したことだと想像します。
木祖村観光協会からいただきましたコースガイドです。
今回、下の薮原駅から上の奈良井駅まで歩きました。
途中、鳥居峠を越えました。
下へ向かうのが木曽川で太平洋へ流れます。上に向かうのが奈良井川で、その先が犀川になりそして千曲川となり、日本海へ注ぎます。
という事は、この峠は分水嶺だという事になります。
中央高速を北に向かって走っています。
前方の山々。南アルプスです。
バスは伊那インターで降り、薮原駅を目指します。
これから入るトンネルが権兵衛トンネルです。このトンネルが出来て木曽谷と伊那谷の行き来が便利になりました。
トンネルの長さが4キロ余り。少し長く感じる長さでした。
薮原駅に到着です。
歩く仕度をして、歩き始めます。
バスは、この後奈良井宿の駐車場に向かいました。
ウオーキングのスタートです。
中央線の線路の下をくぐりぬけ、中山道に出ました。
中山道を北に向かいます。
薮原宿の高札場跡です。
ここに標柱がなかったら高札場跡だとは判りません。
お六櫛の店と漆器の店です。
このような店が並んでいると宿場町らしさを感じますが、店の前を通る人がいません。
平日だから仕方がないのかもしれません。
薮原宿の中を通過します。
薮原宿のハズレまで来ました。
中央線の跨線橋を渡ります。
御鷹匠役所跡です。
この木曽地方は尾張藩の領地でした。ですから頭に尾州の文字がついています。
カラマツ林の中を歩きます。
葉の色が変わってきています。
真っ直ぐ進んで来なければならない道を右のアスファルト道で歩いてしまいました。
本来なら、右側の写真の中央に写っている石畳を歩いてこなければなりませんでした。
折角、石畳が有って旧街道らしい雰囲気のコースですが、外してしまいました。
何やら、損した気分です。
鳥居峠の説明板が設置して有りました。
これから先、いよいよ本格的な登り坂になるところです。
ここで小休止しました。
熊除けの鐘が有り、先に進むのに、鳴らしてから進みました。
秋の穏やかな光が差します。
九十九折れの登り坂を進んでいきます。
赤い木の実。
何の実か判りませんが、見つけました。
あずま屋の所まで上ってきました。
下に薮原の街が広がります。
円山公園に来ました。
ここで昼食にします。
義仲硯水です。
左側の石碑。中山道。義仲硯水と刻まれて居ますが、読み難いです。
石碑を読んでいます。
右は木祖村史跡鳥居峠と刻まれています。
昼食を終え、再び歩き始めました。
御嶽神社の鳥居です。
石の鳥居ですが、真ん中で折れていて、危険でして立ち入らないようにロープが張って有りました。
この鳥居から鳥居峠と言われるようになりました。
高度を稼ぎましたので、水平に歩くような感じがします。
ミンナが集まっています。
栃の木の群生地で栃の大木が並んでいます。
その内の1本。「子産の栃」と言う、栃の巨木が有ります。
栃に大きな穴が開いていて、その穴に捨て子が有り、連れて帰ったら幸福になったと書かれています。
峰の茶屋まで歩いてきました。
峠からは、下り坂と成りました。
坂道を下って行きます。
橋を渡るところも有りました。
光が差す良い雰囲気の所を進んでいきます。
足元は石畳になっています。
峠から下ってきました。
鎮神社まで来ました。
ここで全員写真を撮って、解散です。
神社で解散しました。
ここから自由歩行です。
宿場町の中を歩きます。
店の品。
チラッと目をやりました。
奈良井宿民芸会館。
麺類を食べる朱鷺うにヒノキの漆箸を買いました。
団体がガイドに引率されてやつて来ました。
今まで静かだった宿場町が賑やかになりました。
団体が居ませんと、落ち着いた雰囲気です。
吊るしモノ。
色々のモノが下がっています。
こう言うモノを眺めるだけでも面白いです。
こちらは笠です。
それに店先に並んでいた笠です。漢字が書いてありますが、日本製だろうか。
奈良井宿。
落ち着いた雰囲気です。
道がカーブしていきます。
この先は奈良井駅になります。
奈良井駅に着きました。
駅の改札口です。
次の列車は14時09分と表示しています。
普通列車しか停車しません。
1日に12本。
8時41分に乗り遅れると11時20分まで列車が有りません。
特急は何本も走っていますが、普通列車は極端に少ないです。
女性職員。
乗車券の販売から観光案内まで、いってに引き受けています。
向こう側に預かったスーツケースが見えます。
手荷物を預けて、街の散策に出かけたのでしょう。
普通列車しか停車しない駅ですが、朝1本。夕1本と言うように特急列車が停まれば観光客が少しは増加するかも知れません。
14時9分発の木曽福島行きが発車して行きました。
中津川へ普通列車で向かうとなると、15時19分まで待たなければなりません。
こうして、列車の運行状況を見ますと、とても不便です。
帰路は国道19号線を走りました。
後ろから「しなの16号」が抜いていきます。
今回、中山道を歩き鳥居峠を越えるというコースを歩きました。このコースはさわやかウオーキングで歩きましたし、木曽11宿ウォークでも歩きました。
何時歩いても、良いコースだと思います。