今日は朝から晴れたり、曇ったりと不安定な空模様だ。だが雨は降りそうもないので、いつものように9時半過ぎ、妻と家を出て買い物をすませてからは川沿いを歩いて帰った
いつも妻の左手を引いて歩くが、路上で気を付けるのは 「一に車、二に自転車、そして三にスマホ見ながらの自転車乗りの若者たち」 だ。これらに対してはいつも私のセキュリティ・センスが最高レベルの警戒心を持って妻を守っているつもりだ
田舎の裏道は特に狭いから注意をするのを怠らないが、私たちの散歩コースで一番の難所は上下一車線の志木街道での信号も標識も無い十字路 (写真) だ。ここを横切らないと近くのスーパーへの道は遠くなる
私たち歩行者にすればここに横断歩道の白線を引いて貰いたいのだが、何故かそれは叶いそうもない。横断していると偶然通りかかったパトカーからは 「そこは危険ですから横断しないでください。先方の横断歩道を渡ってください」 と、びっくりするようなスピーカーの音量で注意される
そこで 「はいそうですか」 と誰もが思うことは絶対に無いはずだ。何故ならその横断歩道までは50メートル以上も歩かねばならないからだ
この志木街道を渡ろうとするには車が途切れて、左右に車が無いか、ほど遠いかを見極めてから横断するしか方法がない
時には車の数が多いこともあるが、それでも必ず車の往来が途切れることがあるはずだから、じいっと待つのもここを通る人のノウハウの一つでもある
でも世の中には私たちに善意を提供してくれる人も多い
私が妻の手を引きながら、車が通り過ぎるの待っていると、車が 「どうぞ、渡ってください」 と停車する車も多い。私は必ず立ち止まって軽く頭を下げて謝意を現して感謝する
今日も車が多いので路肩で妻と立ち止まっていると、大阪ナンバーの大きなトラックが停まった。それに合わせたかのように反対車線の車も停まった。私たちはいつものように感謝して渡ったが、もしもこの光景をパトカーの警察官が見たら 「余計なことを」 とトラック運転手に不快感を持ったかもしれない
この十字路では八年前には自転車とトラックの事故があったらしく 「その時の現場を見た人はいませんか?」 と、雨ざらしのままの立て看板が未だに情報提供を呼びかけている
私たちの願いはこの十字路に 「横断歩道の白線」 を設けて欲しいのだが、なかなかその便利度を判って貰えないようだ。 「急がば回れ」 が安全の鉄則であろうが、高齢者にとっては50メートルの距離はなかなかの遠い道のりなのだ
とにかく私は家を出てから帰り着くまでには、会社努めで徹底的に教えられた安全の基本でもある 「いつも緩やかな緊張を持つこと」 に徹しながら、妻を交通事故から守ることが、もう無意識のように当たり前になっている
|