妻は定期的に歯科医院に通院して、あまり日常充分に磨けていない歯をクリーニングしている
だが 「歯科医院へ行くぞう」 と声掛けするといつも 「行きたくない」 の一点張りだ。私だって 「お前を連れて歯医者などは行きたくねえ~」 と言うのだが、実際の話し、要介護の妻を連れて通院するのはあまり気が進まないのが本音だ
だが高齢者にとっては 「歯はどんな宝石よりも大事な宝物」 だと思っている私としては、何としても妻が今持っている歯数を減らしたくないので、仕方なく妻の通院を応援している
担当の院長先生からは 「月一のクリーニングを」 と言われているが、その間隔はどうしても二カ月くらいになってしまう
今日も通院するのがあまり気が進まないような妻だったが、いざ診察室へ呼ばれると何故かニコニコ顔になって、ガリガリと歯石を取るのも我慢しているようだ
終わると診察室で待機している私は院長先生に呼ばれて説明を受ける
今日も 「よく磨けていますよ。また来てください」 と言われると、いつも妻の歯を磨いている私としてはホッと気も緩んだが、間隔が長くなっていることを詫びると 「いいですよ。暑いから充分に気を付けて来てください」 とのことだった
それと私のように要介護の人を定期的に連れて通院する人はあまりいないようで、改めて 「永く続いていますね」 と、お褒めの言葉も頂いた
こんな調子で今日の通院も無事に終わった。クリーニング完了で妻も 「ああ~、サッパリした」 と、ご機嫌だった
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