日暮らし通信


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ある石碑のこと

2018年05月12日 16時39分57秒 | 日暮らし通信

from  赤とんぼ





妻が通院している病院の敷地内には、私にとっては想いを託す石碑がある。

その由来などはその碑に刻まれた文字を見ていただくのがいいのだろうが、私が注視するのはその建立した年月だ。

石碑の裏面には私が誕生した年月と同じく 「昭和十X年12月建立」 と刻まれているから、日日(ひにち)は不明だが、ほぼ私と同年月を過ごしたことになる。

この石碑が建つ位置も病院の立て替えなどで何回か替わったようだが、石碑そのものは建立当時そのものだろう。

世の中には永い年月を経たたくさんの文化財があるが、それを見ただけでも歴史の重みを感じるが、管理そのものも多くの労力を要したことであろうから、見る者の気持ちを一層駆り立てることに繋がっている。

この石碑は私と同年代 「いったい、この石碑はその過ぎた昭和や平成の時代をどのように見てきたのであろうか?」 と、問いかけたくなる。

当時 「結核は不治の病」 と謂われていたから、その治療は社会的にも必要優先第一の問題でもあったはずだ。当時の有力者たちがそれに答えて、この地に結核療養所を建てた由来がこの碑に刻まれている。

あの 「トトロの森」 のモデルになったこの地は、まだ人が住めないような環境だったから、通気療法が主流だった治療にはこのような未開のような環境の地が選ばれたのであろう。

この病院には私も永い間お世話になっているが、私の診察券カルテ番号が XXX-00001 なのも不思議が気がする。いまから33年前にこの病院が始めて磁気付きの診察券を発行した時、私がカルテ番号の一番になったのも不思議な縁であろう。

この石碑はまだ100年にも満たないが、何百、何千年前の資料や構築物などが現存していることに驚きを感じる。










永い歴史を見てきた文化財は
いつ見ても人間の営みの(たゆ)みない努力が感じられる証しでもある


    写真説明: 院内に建つ石碑     撮影場所: ある街の総合病院にて    撮影日: H300512




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