今回は鬼渡神との因縁、その2です。これも信じられない偶然です。
えー、私、仙台市泉区の某所に住んでいるのですが、私の住んでいる町の氏神は仙台市宮城野区岩切に鎮座する八坂神社であります。
八坂神社ですから、当然、主祭神は須佐之男尊となります。
でも、元々この神社には塩竈神社境内に鎮座する志波彦神社に祀られている「志波彦神」が祀られていた神社でした。
あっ、祀られていたと言うのはチョット違ってましたね。現在も八坂神社の境内に鎮座する冠川神社に志波彦神が祀られていますからね。
詳細は志波彦神が祀られていた現在の八坂神社が荒れ果てていた為、塩竈神社の境内に移した、或いは分霊したと言う事になります。
塩竈神社の見解では、志波彦神は塩竈神に協力した神であるとしています。
まあ、実際は塩竈神の別名の可能性は高いと思いますね。この件は又の機会にお話出来たらなぁーと思います。
さて、志波彦神ですが、吉田東吾著の大日本地名辞書には「志波彦神=阿須波神」と書かれています。
理由は大日本地名辞書を読んでいないので分かりませんが、万葉集に「庭中の 阿須波の神に小(木)柴刺し 吾は斎はむ 帰り来るまでに」と言う防人の歌があり、そこから阿須波神は手向神、そして柴神と言われてますんで、志波彦神の「志波」は柴神の「柴」から来ていると思います。
この阿須波神ですが、福島県の会津地方を中心に点在している鬼渡神社に波比岐神と並んで祀られている祭神であります。つまり、代表的な鬼渡神です。
まぁ、永井平九郎からたどり着いた鬼渡神社の祭神が、私の現住所の氏神だったと言う事です。
これにはもう、絶句するのみでしたね。
つづく。