諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

会津の三泣き。 その2

2013年07月25日 04時57分39秒 | 人生

続きます。

最後の会津地方ですが、浜通り、中通りとも違う、全国的に見ても異質な精神を感じます。

「会津の人は頑固だからなぁーし」と言いますが、愚直なまでに純粋です。悪く言えば要領が悪いと言えますが、要領よく振舞ってまで利益を得ようとする気持ちが無いと言えます。利益度外視な点が多々見受けられます。簡単に言うと商売っ気が無いのです。

っと言っても、横柄でつんけんどんな対応なんかはしません。金にならない相手であっても親身になって、昔からの親戚の様に付き合う気風です。びっくりしますよ。

私は震災前まで、裏磐梯の桧原湖・小野川湖・秋元湖にスモールマウスバスを釣りに通っていました。多くのペンションやロッジに泊まりましたが、客を親身になって向かい入れてくれます。今まで嫌な思いした事は一度もありません。

それどころか破損したエレキモーターのプロペラ(3000円相当)のスペアを、地元のキャンプ場の方から只で貰った事もあります。お金を払おうとしても受け取りません。困っている人からはお金を受け取れないと言うのです。何度もお金を渡そうとしても頑なに拒絶されました。自分の気持ちを無にするなと言う感じで・・・・・・。

特に「細野ママキャンプ場」では遊漁料700円しか払ってないのに、管理人の叔母様に寒いだろうと地元で採れたキノコのお味噌汁を頂いた事があります。栽培のキノコとは比べられないほど味が濃厚です。今まで飲んだ味噌汁の中でも最上の味でした。感激しました。

私はこれ程の味噌汁を頂いたからには、何かしらお礼をせねばならないと思い、売店の菓子パンを7個ほど買いました。そしたら、「そんなに感謝しなくてもいい」と言われ、価格は800円超しているのですが、500円しか受け取りませんでした。多分、利益は殆ど無い筈です。遊漁料だって委託で売っているのです。儲かっている筈がありません。世知辛い仙台では考えられません。もう、驚きを通り越して呆れてしまいましたよ。

そして思いました。会津こそが古代からの蝦夷の心が息づいている土地だと。

会津には、会津の心を表現した「会津の三泣き」と言うことわざがあります。

「会津に転勤を言い渡され、えらい遠くに左遷されたとして泣き」、「会津に着任し、その閉鎖性に泣き」、「会津の人に受け入れられ、深情けに感激するも、会津を離れる日が来て泣き」と言うものです。

私、本当にその通りだなぁーと思いましたよ。

 

つづく。

 

 

 

 

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