続けさせて頂きます。
その前にチョット不味ったと思ってるんですが、今回の「神道(シントウ)は間違っている!?」と言うタイトル、誤解を受けそうですね。困りましたね。失敗したかなぁー。
タイトルと言うか見出しは、一目で文章の内容を理解させる新聞風と、内容を暈して興味を持たせ記事を読ませる週刊誌風があるのですが、私の今回のお題は週刊誌風です。最後まで読まないと分からない様になってます。
何も私、神道を非難しようとは思って書いてはおりませんので、その点、最初に断って起きますね。
さて、誰が最初に日本古来の宗教を「シントウ」と呼んだのか。それは1500年中頃に来日したイエズス会の人間です。もしかしたらフランシスコザビエルかも知れないですね。
イエズス会と言えばカトリック系のキリスト教です。キリスト教の宗教者ですから異教徒は敵。日本の宗教が気になる筈です。
日本の宗教の一つはインドから中国をへて渡って来た仏教。そして今一つ日本独自の何か得体の知れない日本古来の倫理観があった。それを宗教と捉えて「シントウ」と呼んだのが最初です。
つまり「シントウ」と名づけたのはカトリック教徒の外国人なのです。そして「シントウ」が日本固有の宗教としてローマ法皇庁に報告され、全世界に広がり世界共通語となった。だから世界中の人は日本の宗教が「シントウ」である事を知っているのです。
逆に日本人に「シントウとは何」と質問しても答えられる人がどれだけいるでしょうか。変な話ですが、「神道」を「シントウ」と読む人だって少ない。「神社のこと」と言って、やっと気が付く程度です。これは変な話ですよね。
「シントウ」が日本の宗教として書物に記載されたのは、1584年にフロイスにより長崎で書かれた「日本史」。そして1603年に同じく長崎で印刷された「日葡辞書」です。これらの書物により日本の宗教は「シントウ」と呼ばれる様になります。
ここで疑問なのは何故「シントウ」と呼ばれたのか。「神道(シンドウ)」を上手く発音出来ず「シントウ」になったとする説が有力ですが、この当時「神道」と言う単語があったか疑問です。何故なら「神道」の文字が始めて出たのは、日本人で最初の牧師となった元彰義隊士・奥野昌綱の「神道総論」が最初と言われてますので。つまり明治時代に入っての事です。しかもこの本、キリスト教について語られている本です。この時代は「キリスト教=神道」だったと言えます。
そうだとするとイエズス会が来日した1500年代に、「神道」と言う単語は無かった事になりますよね。
一体どこから「シントウ」で出て来たのか。これは難しいですね。「シン=神」は間違いないと思いますが、「トウ」は何でしょう。「神等、神党、神頭、神塔、神問う、神灯、神読、神統、神祷、神悼、神嶋」等々色々考えられますが、これは流石に分かりませんわね。
続く。