数日前にテレビ見てたら、地下鉄サリン事件で一番被害者が出たのは小伝馬町だったと言うのが今になって分かったとか言ってました。今頃、何言ってんだと思いましたわ。
「宗教の怖さ。【オウム心理教編】」で書きましたが、小伝馬町では6名の死者が出てます。そして20年前の3月20日、私は東京都千代田区岩本町にある老人向けの雑誌社に向かっていました。
その雑誌社は地下鉄日比谷線の小伝馬町駅から徒歩で1分足らずの場所です。当時住んでいた浦安市から東西線に乗り、茅場町駅で日比谷線に乗り換え小伝馬町駅で降りる予定だったのです。転職して初出社の日です。
初出社の日に地下鉄サリン事件が起こった。しかも一番被害の被害があった地下鉄・小伝馬町駅で降りるって信じられない程の偶然。いやいや信じられない運の悪さだと思うでしょ。
いやー我ながらギリギリだったんですが、その日は午後1時に出社してくれと言われていたんです。私が使う予定の机が物置状態になっていて、それを午前中に整理するつもりだった。だから午後1時出社となったんです。
その話を聞いて「あーあっ」と思いましたね。その会社は女性だらけの小さな雑誌社だったんですが、日頃から整理整頓していて通常通り午前9時出社だったら「黒目がちっちゃくなっちゃったぁー」になっていたかも。いやいや運の悪い私の事だから、良くてベッドの上、悪くて土の下になっていたかも知れませんわ。あーあっ、机が物置代わりになってて良かった。
それにしても現在のスピリチュアルブーム。プチ麻原彰晃が多くなっている気がしています。イスラム国だって麻原彰晃の尻尾みたいな奴が動かしいるし(髭生やしているし)、極論言いますと宗教は善でもあり悪でもある。いや悪に宗教での権力を握られたら、悪の兵器になると。
私、思うのですよ。日本人は上下の関係に縛られているって。どうしても人より上に行きたいと思う。出世したい。偉くなりたい。能力があると思いたい。その究極に神になりたいと思うのではないでしようか。
何というか「機動戦士ガンダム」が大ヒットしたのも、ニュータイプへの憧れの様に思えます。そしてどこかで破壊する自分の欲求を満たしたいと思っている。能力がある権力者として。そして神として。
そんな奴が宗教戦争を起こし何千万人、いやもしかしたらこれまでに億単位の人が死んでいる。宗教は戦争兵器になると思いますね。
麻原彰晃も水中で長時間呼吸しなくても生きていられる。座禅を組んで空中浮遊するなんて信じられますか。どうですか、貴方。
・・・・・・・・・大変申し訳御座いません。若い時の私は信じておりました。確か証券会社を1年で辞め精神的に大変弱っていた23才の頃(今も弱っているけど・・・)、オウム真理教の本を立ち読みし、麻原彰晃が座禅組んで飛んでいる写真を見て信じちゃったんです。人間、やれば出来るって。
そして26才で上京。秋葉原でマハポーシャの人達を見て「凄いエネルギーだ」と思い、「ショーコー、ショーコー、ショコショコショーコー、アサハラシーコー」と選挙していた時、優しそうな髪の長い真面目で清楚そうな女性信者を見て、「私も入りたい」と思ったもんです。
今も馬鹿ですが、昔はもっと馬鹿だったと言う事ですわね。お恥ずかしい話です。
でも、本当に直接オウム真理教に勧誘されたら私は入会しなかったと思います。
私は家業の新聞販売業で子供の頃から人間の醜さを見てきましたから。だから未だに独身なんだと思います。まっ、集団生活に適してない人種なのは間違いないですけど。
話はそれちゃいましたが、馬鹿でも人を疑う心を持っていた。人を信じていなかった。麻原彰晃は超能力者かも知れないが神ではない。タダの人間。人間なら信仰なんかしません。人間なんて誰も大した事ないですから、尊敬はしても信仰はしない。これは今も昔も変わってないです。
人間なんてその程度の者。今、新興宗教に入っている人。貴方の組織で神を語り、神を装う人がいると思いますが、その人もタダの人間です。そんな人間より馬鹿でも自分を信じた方が良いと思いますよ。
幸せになる可能性はそんな人を信じるより高い筈ですから。
ではでは。