諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

或るエリート証券マンの挫折。

2016年06月22日 03時11分02秒 | 人生

もうあるかどうかは分かりませんが、仙台の谷風と言うちゃんこ料理屋へ行った事があります。初めて就職した証券会社時代のE先輩に連れられてです。22歳の時です。このちゃんこ料理屋はその先輩の大事な顧客で、自分の営業成績を考えての事のようです。

私、全然知らなかったのですが、ちゃんこ料理って超高級料理だったんですね。一番安いちゃんこ鍋をオーダーしたと思うのですが、割り勘で8000円も取られました。当時の給料は手取りで10万円程度だったのにです。

しかもそんなに食べたと言う感じじゃないです。それでも8000円です。材料は普通でしたけど出汁が凄いのでしょうか。それでも高いと思います。30年前の話ですし。

食い物の恨みは恐ろしいと言いますが、腹が立ちましたね。自分の営業成績の為に、こんな高級ちゃんこ料理屋につれて来るE先輩に対して。

このE先輩ですが、抜群の営業成績を誇りました。確か200数十名いる同期の男子社員で、全国7位になったと聞いています。仙台支店勤務でこの成績は驚異的です。東京と仙台ではこの当時から所得格差がありましたので。

どれだけ凄いかと言うと、その上の先輩二人分のノルマを2週間で達成する程の営業成績です。軍隊の連隊長みたいな支店長のお気に入りになる訳です。

、私、以前このE先輩に連れられて顧客の引越しの手伝いをさせられた事があります。午前5時半起床。午前12時帰宅の生活していたのにです。日曜日は休みたいのにです。

このE先輩の人垂らし能力は凄いです。それに後輩を自分の営業成績の為にこき使う人間的な酷さ。ここまでして出世したいのかと思いました。

否、ここまでしなければ証券マンは勤まらない。そう考えると私には全然向いていない仕事だと思いました。勘の良さだけが取り柄の私に向いている仕事だと思ったのですが・・・・・・・。

まっ、そう言う事で私は1年丁度で証券会社を辞めたのですが、その後このE先輩、証券会社をクビになりました。何故でしょうか。

答えは元本保証して営業を続けていたからです。こんな事していたなんて信じられません。馬鹿です。本当に馬鹿。とことん馬鹿だと思います。元本を保証すればそりゃ営業成績良い筈ですよ。客は損しないのですから。

私はブラックマンデーの前年に証券会社を辞めましたが、多分、ブラックマンデーの直撃を受けて元本保証が発覚したと思われます。損した顧客との裁判で会社が敗れ、客の損害を会社が負担したそうです。そりゃクビになりますよ。本当に馬鹿なことしたもんです。

私、このE先輩に対する劣等感から証券会社を辞めた部分がありますが、あれだけの営業成績を上げるには訳が有ったと言う事です。

或る意味、馬鹿じゃないと、馬鹿にならないと抜群の営業成績は出ないと言う事なのでしょう。

私も十分馬鹿だと自覚はしていたのですけど。

 

ではでは。

コメント
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