諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

トヨタイムズ「トヨタ工業学園取材編」のCMが、空恐ろしい。その4

2020年04月12日 10時22分35秒 | CM評論
身体の節々が痛い。コロナ欝も併発していますが続きです。

そう言えばトヨタは名古屋の企業。名古屋と言えば織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康の三人の天下人を出した土地。やっぱり血も涙も無く、非情に徹しなければ天下は取れないのかも知れない。それを名古屋のトヨタは熟知しているのか。

確か2011年、Re BORNとか言って、木村拓也が織田信長、ビートたけしが豊臣秀吉として現世に生まれ変わり、被災した東北をトヨタ車に乗って旅するCMがありました。まっ、トヨタの工場を宮城県に造った事もあるし、被災地に向き合うトヨタをアピールしたかったのだと思います。

でも、私は複雑な気持ちでこのCMを見てました。信長も秀吉も東北を支配したいと考えていた輩なので。何か凄く偽善的に思われたのです。私は捻くれていますから。

それに信長と秀吉が生まれ変わり現世で出会ったらどうなるか。

秀吉は信長の子供を殺しているので、シンミリと話なんかする筈無い。信長は刀を抜いて秀吉に襲い掛かる筈。そこに徳川家康を演じる半沢直樹・・・・・・じゃなかった、堺雅人が現れたらどうなるか。

諸説ありますが、家康の息子の死は織田信長も関わっている。当然、信長に倍返し・・・・じゃなかった、刀で斬りつけると思います。

でもって秀吉の子は家康に殺されている。もう、三者三様で斬り合いになるのは必至。その感情を無視して、震災に向き合うトヨタをアピールするのは偽善的に感じました。「東北を何だと思っているのか」と考えちゃいました。

この三者は天下人になった。鬼になって敵将を倒した。天下を取るなら無慈悲に相手の息の根を止める。そうしなければいけないのかなぁー。

平清盛は、頼朝・義経兄弟の命を取らなかったから平家は滅んだ。確かに敵は徹底的に潰す必要があるのかも。

そこで私、思い出しました。私の家系のルーツも名古屋だと言う事を。

知多半島の長田忠敬の兄・親致に、私の家系は繋がります。

長田忠敬・景致親子は平家に敗れた源義朝を匿った。しかし、平家にそれがばれたら一族は皆殺しに遭う。それで熟考の末、風呂場にいる義朝を殺した。生き残る為に鬼となった。

その結果、長田親子は源氏が天下を獲った後、用無しとなり義朝の子である頼朝に殺された(諸説あり)。

考えてみれば信長も殺されたし、豊臣家も滅んだ。実の孫を殺すほどの鬼になって生き延びたのは家康だけ。やっぱり鬼になっても悲劇を演じる確率の方が高いのではないかな。源頼朝も殺された可能性が高いし。

そんな想いからトヨタのCMに対して、私はえげつない、やりすぎだと感じました。そこまで弱者となった者を貶めてはいけないと思いましたね。

そして最後になりましたが、本題の「トヨタ工業学園取材編」のCMです。

トヨタが企業内に学校を創り、そこで学んだ生徒達をトヨタの社員として向かえる。それは良いやり方だと想う。優秀な社員を育てる上では。

でも、社員として迎えるのだから、授業料を免除するのは当然でしょ。そこを売りにするって、どんだけケチなのかと思ってしまう。まさかトヨタ工業学園から日産に入社する奴はいないだろうし。

そして生徒達の動き。まるで自衛隊の様だ。兵士に見えた。サラリーマンは企業戦士なのだから、それはそれで良いのかも知れない。

生徒達は希望に溢れている。否、それ以上に勝者の様に振舞っていた。まだ戦った事がないのに。

まっ、大企業トヨタで働ける喜びで、身震いしているのかもしれない。でも、彼らのテキパキした動きを見ていたら、私には彼らが高性能な機械に見えた。ドンくさい私にはそう感じだ。

トヨタ社長は「必要なのは人間力」と言っていた。しかし社長はCMの中での卒業式??での壇上で、卒業生の作業着の胸の部分にハンコ??を押していた。

私は愕然とした。人にハンコ??を押すって、人を人として見ていない証拠ではないか。機械を検品して合格の判を押した感じ。それを社長もハンコを押された生徒も何とも思わないのか。最早、人としての感情を失っているのではないか。ハンコを押す。それは人を人として見ていないのではないのか。何が人間力だ。

私がトヨタの社長にハンコ??を押されたらどうするか。嬉しいとは絶対に思わない。自分が惨めになる。腹が立つ。

もしかしたら社長をその場で突き飛ばすかもしれない。「私は機械ではない。人間だ。ふざけるな」と言って。憤ってその場で卒業証書を破り捨てて帰るかもしれない。若い頃の私なら特に。

そう言えば昔、転職活動をしていて化学系の業界紙等を出版する会社から内定を貰った事がある。しかし、人事の者は私にこう言った。うちの社長は貴方の様なタイプが嫌いだと。

私は当時73キロ。今より痩せているが肥満体だ。肥満体は生活習慣が怠惰だ。そこを言っている様だった。

私は男芸者の様には振舞えない。仕事以外に社長に好かれる努力が必要なのか。そんな暴君の社長の下では働けない。

私は人事の採用者に「仕事以外に社長のご機嫌取りをしなければならないなんて大変ですね。私は不器用なので、それは出来そうも無いです。採用しない方が会社の為だと思います。私にはこの会社で働くのは難しいです」と言って、その場で席を立って帰っちゃいました。

そう言う根性だから私はサラリーマンには成れなかった。イエスマンと言う機械には成れそうもない。トヨタの社員なんて絶対無理だ。

だから駄目なんだ。そう考える私は考え過ぎなのか。だけど人間だから考えるのだ。考える私は人間っぽいのだ。

人にハンコを押す社長。押される生徒。それに疑問を感じないなんて、最早人間じゃないのではないか。

現在、コロナショックで株価はとんでもない乱高下を繰り返していますが、これは株を人が運用しているのではなく、AIが動かしているからです。AIでなければ株式投資に勝てない時代に突入している。

AIは眠らない、疲れない、悩まない、病まない、躊躇しない。私はAIには成れないし、AIに勝てない。これからの時代に私は通用しない。

通用するにはトヨタ工業学園の生徒の様にならなければ駄目なのか。そこまでしなければ駄目なのか。

恐ろしい。私はトヨタが空恐ろしい。これからの時代が恐ろしい。

でも、クルマに乗るのは人間。AIや機械が乗るのではない。人間臭くないクルマに魅力があるのか。

壊れず走ればそれでいい。そう思っている人にはトヨタ車が世界一なのだと思う。でも、私は納得がいかない。人間っぽい私には、ガンダムの様なトヨタのクルマに愛着が感じられない。

これもまたトヨタの見切りの美学なのか。私はトヨタには選ばれない駄目人間なのか。うーん、そうなのかも。うーん。

でも、世の中は諸行無常。驕る平家も久しからず。トヨタにだって何れ終わりは来る。

案外、遠からず来るのではないだろうか。人間を無視しているのであれば。


ではでは。







コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする