私、知らなかったのですが、福島県の楢葉沖に3基の風力発電が浮かんでいるらしいですね。何でも福島県の復興のシンボルとして、600億円を投じて造られたとか。
それが全然採算が見込めず、またまた50億円を投じて、この3基の風力発電を撤去するらしいじゃないですか。
復興のシンボルを撤去。それよりも全然復興なんてしていないのに、先走りやがって600億円も出して復興したってか。馬鹿じゃなかろか。
復興したかしないかは、その地に住んでいた住人が決める事。「国が勝手に決めるんじゃねぇー」。そう憤りを感じます。
国は民間にこの洋上風力発電を払い下げようとしたらしいですが、全然ペイしないから誰も買わなかった。合計650億円の損害。これって税金だよねぇー、多分。
誰が「こんなの造れ」と言ったんだよ。責任者は切腹ものの失敗でしょ。
650億円も損したんだよ。私が言いだしっぺの責任者だったら、切腹してお詫び致してやりますよ。介錯は「石垣のりこ」にでも頼んで。
いやいやいや、それだけじゃ済まないと思うのですがね。
私の故郷は福島県。私の想い出の海と言えば松川浦。東日本大震災での大津波が直撃してとんでもない事になった。
潟の海ですから平地が多い。山が少ない。高い建物の少ない。
相馬市の津波での死者・行方不明者は458人。その大半は磯辺地区や松川浦周辺の方々だった様です。私の想い出の町、松川浦は霊場となってしまいました。
その霊場・松川浦には太陽光発電が乱立しています。そこら辺にあります。「こんなに発電してどうするのか」と言うくらい。驚きました。
それより驚いたのは「バベルの塔」の如く聳え立っている風力発電です。なんと羽を入れた高さが131メートルの風力発電が4基も建っている。圧巻のでかさです。
震災後、これまで3回、松川浦に立ち寄って風力発電を眺めたのですが、私、一度もプロペラ??が回転している姿を見ていないです。この地域は風が少ない。風力発電には適していないと思います。
プロペラが回っていないのですから、当然発電量も0。これってペイするのか。大体、本当に風量を計算してここに建設したのか。津波で金が入ったから、適当に建てたのではないか。
「万葉の里 風力発電所」と言うらしいけど、多分、これもペイしていないと思う。どうすんだろ、これ。
いくら掛かったのかは知らないけど、東北の海岸沿いに必要性が疑問視される万里の長城みたいな防潮堤を建設したり、地盤沈下した湾の嵩上げ工事をしたと思ったら、沈下した湾が元通りに隆起して積み下ろしが困難となったり、失敗としか思えない復興事例が幾つも出ている。
ただ単に復興に託けて無駄金を使いたいだけだろ。善人面しやがって。本当に腹が立つ。
それにしても楢葉沖の洋上風力発電がペイしないのなら、やっぱり「万葉の里 風力発電所」も難しいのではないだろうか。
松川浦は霊場となってしまったのだから、亡くなった方々の霊が鎮まるまでそのままにしておくべきだったのでは。よくよく考えて建てるべきだったのでは。
あの4基の風力発電、私には墓標にしか見えない。あれを建設するのは時期尚早だったと思う。
これらの風力発電は誰が推奨したのだろう。民主党政権時に企画されたのか。
自民党もこう言うの好きだから良く分からないけど、少なくても七回忌の年月を置いて考えるべきだったと思う。
復興なんて、国が決める事ではないのだから。
ではでは。
※そう言えば東京オリンピックも復興の証とか言っていたなぁー。復興なんて国が軽々しく言って欲しくない。東日本大震災を引き摺っている人は大勢いるのだから。