鬼渡神で神道を考えている私です。上記のタイトルにつきまして直ぐに答えは出ましたし一応自信はありますが、大崎八幡宮には大崎八幡宮の考えた方や信仰がある。それは絶対的であります。神様を祀っている社なのですから。
これから書く事は痴れ者である私の考えです。大崎八幡宮様に対し異議申し立てする訳では全くありません。
「本当はこうなんじゃないかなぁー」。或いは「隠しながらも事実は残しているのではないか」との想いを私なりに感じ取った。その私の考えを書きたいと思います。ご了承下さい。
さて、大崎八幡宮と言えば「どんと祭」が有名です。「裸祭り」とも言います。
「どんと祭」は宮城県とその周辺の県でのみ行なわれている正月行事なのですが、小正月の前日、1月14日の寒い日に地元企業の社員が裸に近い白装束で参拝し、お札や正月飾りを燃やします。その火にあたるとその年は無病息災になる大変有り難い行事です。大変賑わっています。
宮城県の正月三箇日の初詣では、塩竃神社は41万人、竹駒稲荷で39万人、そして大崎八幡宮は9万人の参拝客が訪れる。
それが「どんと祭」となると塩釜神社は2万人、竹駒稲荷8万人、大崎八幡宮で10万人となります。
以前は20万人の参拝客が大崎八幡宮の「どんと祭」に訪れていたらしいですが、仙台もドーナッツ現象で中心部の人口が減った。それで10万人に減少した訳ですが、それでも「どんと祭」では日本で断トツのトップです。
何で大崎八幡宮の「とんと祭」には参拝客が集まるのか。
そりゃ、裸祭りは地元企業の社員が自社の命運と宣伝を兼ねて行ないます。当然、会社は仙台の中心部にある。その裸祭りを見たくて集まる参拝客も多い筈。それは間違いの無いところだと思います。
でも、私はそれだけじゃないと思うのです。
「どんと祭り」は正月飾りを燃やす行事です。つまり正月の終焉の儀式でもある。だとすると正月に関わる神が祀られているのではないか。八幡神が正月に関わる神であるのか。
大崎八幡宮に祀られている神は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。この三神の中に正月の神はいるのか。
正月は昨年との境界線です。正月なのだから境界線の神が思い浮かぶ。
八幡神は境界線に関わるのか。
関わります。仲哀天皇と応神天皇は、祟神王朝と仁徳王朝の境界線に位置する神なのですから。
でも、この二人の天皇が境界線の神と言えるのだろうか。
うーん、それはどうだろう。正月の神は大歳神であります。
仲哀天皇は屁理屈を述べさせて貰えば、塩竃神への伝承から大歳神に繋げる事は可能。住吉三神から発想できるのだが、大崎八幡宮には住吉三神は祀られていない。
今回は清く、その考えは捨てます。別の道。神道の裏山、鬼渡神から登り詰めたいと思います。
続く。