東日本大震災から10年が経ち、ちっと鬱が酷くなっていましたが続きます。
私、知らなかったのですが、大崎八幡神宮の境内で数年前から、矮鶏が飼われているみたいですね。
矮鶏は鶏の一種です。そして鶏を境内で放し飼いしにしていた神社と言えば、えびす宮総本社・西宮神社。祀られている神様は当然、恵比寿様です。
現在の西宮神社の境内には鶏はいませんが、100年ほど前は100匹ほど放し飼いにされていたとか。
その理由は恵比寿様を調伏する為。
恵比寿様は恋人??の三島溝咋姫の住まう島に毎日、ボートに乗って夜這いに行っていた。そして鶏の鳴く声で夜明けを知り、ボートに乗って帰って行った。
ある時、何時もよりも早く鶏が鳴いた。恵比寿様は「えっ、もう朝」と驚き、慌ててボートに飛び乗る。その時にオールを流してしまう。
恵比寿様は仕方なく、足で波を漕いだ。その恵比寿様の足に鰐が噛み付いて、恵比寿様は足が不自由になった。それで恵比寿様は鶏が嫌いになった。
神社は神様に鎮座してただく社です。悪く言えば封印装置と言えます。
恵比寿様に暴れて欲しくない。だから丁重に社で祀る。それだけでは不十分と考え、境内に鶏を放して、恵比寿様を調伏していたとの話らしいです。
恵比寿様が暴れるとどうなるのか。西宮神社の社は、阪神大震災で倒壊しました。私は地震と関連していると思います。東日本大震災の震源地に近い牡鹿半島も恵比寿様への信仰が隠されていると思われるので。
それでは大崎八幡宮では何故に矮鶏を境内で放し飼いにしているのか。
矮鶏はどうも最近飼い始めたようなので、大崎八幡宮の関係者に聞いてみるのが一番ですが、それはそれ。
私は鶏の神でもある鬼渡神で神道を考えていますので、私の考えを述べたいと思います。
大崎八幡宮では鶏に関わる伝説が存在します。
「関山街道を横切る渓流に橋があり、毎夜1羽の雄鶏が欄干にとまって宵の時刻が来ると鳴いていた。それは大崎八幡の絵馬堂の絵馬に描かれている鶏だったと判明。絵馬に金網を張って出られないようにした。その後、間もなく大洪水が発生し人も家も流された。その雄鶏は、その大洪水を知らせていたのだと分った。そして雄鶏がとまっていた橋は鶏橋はと呼ばれるようになった」。以上です。
この伝説は大崎八幡神社の地主神を示している。私はそう考えております。
続く。