諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

常陸坊海尊が食べて不老不死(長寿??)になったニンカンとは何か。その2

2021年10月05日 15時45分16秒 | 神道
続きです。

ニンカンが人魚の肉だとされるのは、八百比丘尼の伝説からでしょう。この方も人魚の肉等々を食べて、800歳まで生きたそうですから。

この八百比丘尼ですが、日本中に伝説が残っています。大抵は魚だと思って食べたら人魚の肉だった。それ以来、17歳前後の少女の姿のままだったとか。

この八百比丘尼ですが、色んな面で注目と言うか好奇の目を集めていたのでしょう。そしてその時代、その時代に大勢の比丘尼がいた。美しい方が多かった。それがこんな伝説が生まれたのか。

もしかしたらモデルがいるのか。そのモデルは常陸坊海尊とセットと言うか、夫婦とも考えられると思います。

さて、人魚の肉なのか。西洋にも東洋にも人魚伝説が伝わっていますが、どうなのでしょうね。

日本に人魚のミイラが残っていますが、それは鯉や鱸と猿をくっ付けて作成したものです。まぁー、私は人魚はいないと思いますね。

人魚のモデルとしてジュゴンが有名ですが、ジュゴンは日本では沖縄にしかいない。常陸坊海尊や八百比丘尼がジュゴンを食べていたとはチョット考えづらい。

でも、アザラシやオットセイは本州にも存在する。徳川家康も好んで食べていたとの話も聞いている。

本当かどうかは不明だが、家康が「これを食べると男は精が付く(海獣は大抵、一夫多妻なので)」と言う事で、オットセイ(夫精)と呼ばれる様になったと聞いている。そう考えると海獣を食べれば精力が付く。それが不老長寿の伝説に繋がったのかも知れない。

まっ、人魚に付いては此処までしか遡れませんね。

ニンカンが人の肝臓だとしたら。略して人肝。否、一まとめに人の肝がニンカンだとしたら・・・・。

「胎児の肝を食べると言葉が喋れるようになる」と信じたのは、安達ケ原の鬼婆の岩手です。

乳母だった岩手は使えていた姫が言葉が喋れないのを嘆き、胎児の肝を求めて陸奥の安達ケ原までやって来ていた。そこに妊婦の夫婦が岩手の住む岩窟に一夜の宿を求めた。

岩手はチャンスと見て実行。妊婦の腹を裂き、胎児を取り出して殺し、肝を取り出した。妊婦が持っていたお守りから妊婦は自分の娘の恋衣だと知った。岩手は娘と孫を殺して気が狂った。

この話は1300年前??の話とされていますが、当時は人の肝にそれ程の効力があると信じられていた。ニンカンは人肝、人の肝を示している可能性は高いと思いますね。

さて、ちょっと調べたのですが、ニンカンは人羹で間違いない様です。直訳して「人を熱く煮た」となります。そうなると食人です。

何故、こんな伝説が伝わったのか。

それは次回、タイトルを変えて書きたいと思います。


ではでは。


コメント (2)
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