さて、丸田沢堤に行きました。時間は午前10時半頃。12時から店を開けるので時間はタップリあります。着いてみるとちょっとした駐車スペースがあって中々いい感じです。
実は私、三共堤には子供の頃に何度も通っていたのですが、隣の丸田沢堤では釣りをしたことは一度もありません。何故か行く気に成らなかったんです。
ネットで調べてみて、どちらでもフローターでバス釣りしている方がいるから釣れるのでしょうが、一見、三共堤よりは暗さが無いと言うか、重々しい感じがしません。鴨やあひる、ダチョウもいますので、何かいい感じと思いましたね。
見渡すとヘラブナ釣りをしている方が2人います。「どれ、ちょっくら釣れているか見てくっかな」と水際まで降り、水門に近づいたらジィーンと言うか、変な感じがしました。空気が淀んでいるというのでしょうか、空気が重いというのか、兎に角変な感じです。
「何か変だな、何か変だな」と思いながら水色の軽い感じのジャンバーを着ているヘラ師の所に寄ろうとしたのですが、急に私の肌が泡立ってきました。ビリビリきてます。細胞が行くのを拒否している感じです。
「こっ、これは不味い、絶対不味い」と私の体が警告している感じです。私は「これ以上ここに居るべきではない」と思いました。
こういう時の私の直感は絶対です。だからこそ私は何時も単独で行動しているのかも知れません。人には良薬でも私には劇薬の人生を歩んでいます。人に合わせていたら、私は生きられません。そう言う因果なのです。
「これは絶対帰るべきだ」と確信し、私は水色のジャンバーのヘラ師に背を向け、一目散に帰りました。
そしてその日の午後7時。ながら仕事をしなから7時のニュースを見ました。地元のニュースです。私はビックリしました。午前中に立ち寄った丸田沢堤の風景が流がされていたので・・・・。
ニュースでは釣り人が沼に落ち、行方不明であるとしてます。夫婦で釣りに来ていて、旦那の方が沼に落ちたのです。50代の方です。竿を流され、取ろうとして落ちた。這い上がれなくなったとの事です。
私の見た水色のジャンバーのヘラ師は、間違いなく男性でした。ちょっと離れた場所で薄紫色のジャバーを着たヘラ師がいたのも確認してますが、その方は奥さんだったと思います。
つまり水色のジャンバーの男性が落ちたと言う事。私は愕然としました。危なかったんだなぁーと思いました。
次の日の早朝、丸田沢堤の水門が開けられ沼の水量を落とし、行方不明の男性は見つかりました。何と釣台からたった5メートル沖でです。勿論、遺体で。
たった5メートルと思うでしょうが、沼に嵌ったら這い上がれないものなのです。50歳代でしたから、まだまだ体力はあったはずですが、体力がどうこう言う問題じゃないんです。何かに引きずり込まれる感じなんです。
私も近所の与平衞沼と言う沼で釣りをしてて、私の体重で釣台の足が抜け堤防から沼に滑り落ちた事があったんです。苔ですべるからはいあがれませんでした。引きずり込まれる感じでした。
隣で釣りをしていた弟と近辺の釣り師に引き上げられ私は助かりましたが、一人で釣行してたらアウトだったかも知れません。それだけ沼は危険なんです。
そして思いました。もし私が水色のジャンバーのヘラ師の後ろで彼を見ていたとしたら、彼が受けた因果が私に移っていたかも知れないと。
因果を受けやすい私は弱い人間です。かなりの弱さです。水色のジャンバーのヘラ師を引きずり込んだ魔物が、弱い私に目をつける筈。こっちが楽だと思う筈。そして憑依する筈だと思いました。
亡くなったヘラ師には大変大変申し訳ありませんが、私、引き返して良かったです。こんな事を言う私は大変罪深い男ですが、本当によかったと思いました。本当に申し訳ないですが・・・・。
そして思いました。あの時、私を引き返させたものは私に宿る眷属ではないかと。
弱い私に眷属が宿っているから、なんとが生きていられるのだと・・・・・。
つづく。
実は私、三共堤には子供の頃に何度も通っていたのですが、隣の丸田沢堤では釣りをしたことは一度もありません。何故か行く気に成らなかったんです。
ネットで調べてみて、どちらでもフローターでバス釣りしている方がいるから釣れるのでしょうが、一見、三共堤よりは暗さが無いと言うか、重々しい感じがしません。鴨やあひる、ダチョウもいますので、何かいい感じと思いましたね。
見渡すとヘラブナ釣りをしている方が2人います。「どれ、ちょっくら釣れているか見てくっかな」と水際まで降り、水門に近づいたらジィーンと言うか、変な感じがしました。空気が淀んでいるというのでしょうか、空気が重いというのか、兎に角変な感じです。
「何か変だな、何か変だな」と思いながら水色の軽い感じのジャンバーを着ているヘラ師の所に寄ろうとしたのですが、急に私の肌が泡立ってきました。ビリビリきてます。細胞が行くのを拒否している感じです。
「こっ、これは不味い、絶対不味い」と私の体が警告している感じです。私は「これ以上ここに居るべきではない」と思いました。
こういう時の私の直感は絶対です。だからこそ私は何時も単独で行動しているのかも知れません。人には良薬でも私には劇薬の人生を歩んでいます。人に合わせていたら、私は生きられません。そう言う因果なのです。
「これは絶対帰るべきだ」と確信し、私は水色のジャンバーのヘラ師に背を向け、一目散に帰りました。
そしてその日の午後7時。ながら仕事をしなから7時のニュースを見ました。地元のニュースです。私はビックリしました。午前中に立ち寄った丸田沢堤の風景が流がされていたので・・・・。
ニュースでは釣り人が沼に落ち、行方不明であるとしてます。夫婦で釣りに来ていて、旦那の方が沼に落ちたのです。50代の方です。竿を流され、取ろうとして落ちた。這い上がれなくなったとの事です。
私の見た水色のジャンバーのヘラ師は、間違いなく男性でした。ちょっと離れた場所で薄紫色のジャバーを着たヘラ師がいたのも確認してますが、その方は奥さんだったと思います。
つまり水色のジャンバーの男性が落ちたと言う事。私は愕然としました。危なかったんだなぁーと思いました。
次の日の早朝、丸田沢堤の水門が開けられ沼の水量を落とし、行方不明の男性は見つかりました。何と釣台からたった5メートル沖でです。勿論、遺体で。
たった5メートルと思うでしょうが、沼に嵌ったら這い上がれないものなのです。50歳代でしたから、まだまだ体力はあったはずですが、体力がどうこう言う問題じゃないんです。何かに引きずり込まれる感じなんです。
私も近所の与平衞沼と言う沼で釣りをしてて、私の体重で釣台の足が抜け堤防から沼に滑り落ちた事があったんです。苔ですべるからはいあがれませんでした。引きずり込まれる感じでした。
隣で釣りをしていた弟と近辺の釣り師に引き上げられ私は助かりましたが、一人で釣行してたらアウトだったかも知れません。それだけ沼は危険なんです。
そして思いました。もし私が水色のジャンバーのヘラ師の後ろで彼を見ていたとしたら、彼が受けた因果が私に移っていたかも知れないと。
因果を受けやすい私は弱い人間です。かなりの弱さです。水色のジャンバーのヘラ師を引きずり込んだ魔物が、弱い私に目をつける筈。こっちが楽だと思う筈。そして憑依する筈だと思いました。
亡くなったヘラ師には大変大変申し訳ありませんが、私、引き返して良かったです。こんな事を言う私は大変罪深い男ですが、本当によかったと思いました。本当に申し訳ないですが・・・・。
そして思いました。あの時、私を引き返させたものは私に宿る眷属ではないかと。
弱い私に眷属が宿っているから、なんとが生きていられるのだと・・・・・。
つづく。
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