平成30年6月5日
厚労省発表 出生率1.43、2年連続低下
赤ちゃん最少94万人―人口減が加速
厚生労働省は1日、2017年の人口動態統計を公表した。
1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す「合計特殊出生率」は1.43で前年を0.01ポイント下回り、2年連続で低下した。
出生数は94万6060人で、前年に続き100万人を割り、過去最少を記録した。
死亡数は戦後最多の134万433人。
死亡数から出生数を差し引いた自然減は39万4373人で過去最大幅となり、人口減少が加速した。
合計特殊出生率は、15~49歳の年齢別出生率を合算したもので、年齢層別で最も高かったのは30代前半だった。
前年と比べると34歳以下は低下、35~49歳は上昇しており、「晩産化」の傾向が浮かんだ。
都道府県別では沖縄1.94が最も高く、次いで宮崎1.73、島根1.72など。
最低は東京の1.21で、北海道1.29、宮城と京都の1.31が続いた。
出生数は前年からさらに3万918人減った。
厚労省は、25~39歳の女性人口の減少などから、しばらくは同様の傾向が続くとみている。
一方で、死亡数は高齢化の影響で3万2685人増えた。
05年に戦後初めて死亡数が出生数を上回り、07年以降は11年連続で自然減の幅が拡大。
17年は沖縄を除く46都道府県で死亡数が上回った。
死因は、がん27.8%、心疾患15.2%、脳血管疾患8.2%の順に多かった。
結婚したカップルは戦後最少の60万6863組。
平均初婚年齢は男性31.1歳、女性29.4歳で、女性の第1子出産時の平均年齢は30.7歳だった。
厚生労働省のページ
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/index.html
岡山県北の人口増減表