令和3年10月30日
山陽新聞 2021衆議院選挙
https://www.sanyonews.jp/shuin2021/
岡山県内で配る選挙公報の印刷が完了し、29日までに各新聞に折り込まれます。
31日投開票の衆院選で、岡山県内で配る選挙公報の印刷が23日、倉敷市と早島町の工場で行われた。
最高裁裁判官国民審査と合わせ63万7千部が、29日までに新聞折り込みなどで各家庭に届けられる。
期日前投票(10月29日現在)
岡山県選管は30日、衆院選の県内小選挙区の期日前投票状況を発表した。
公示翌日の20日から29日まで10日間の投票者数は25万9153人で、2017年の前回衆院選の同時期より1%(3176人)減った。
1区が4万2204人(前回同期比13%減)、
2区が4万5045人(3%減)と下回った一方、
3区は5万8583人(3%増)
4区は6万2421人で1%未満の微増だった。
5区は5万900人(4%増)と上回った
岡山市では、1~3区に計7カ所ある開票区全てで下回った。
市選管は「直前に市長選があり、投票所入場券の発送の遅れが影響したのは間違いない」としている。
県内有権者157万2018人(18日現在、在外含む)の16・5%が投票を終えた計算になり、前回同時期の16・4%をわずかに上回った。
期日前投票所は県内103カ所に設けられ、一部を除き30日午後8時まで受け付け。前回は最終的に投票総数の43・6%に当たる34万7860人が利用した。
前回の県内小選挙区の投票率は過去最低の50・09%。
1区46・38%、2区49・84%、3区55・47%、4区48・11%、5区52・51%だった。
期日前投票(令和3年10月29日まで)
津山市は、前回の選挙の1.03倍の15,260人が投票
期日前投票(令和3年10月24日まで)
津山市は、前回の選挙の1.29倍の5,134人が投票
https://www.kokuseijoho.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/04/kenkyokeikoku2.pdf?fbclid=IwAR180Spxuso_S3HSAqT7z8d4mZLSW3CksC4qVf67Hxm5xjnNbZ8Z__DbdeA
比例中国、政党連携の思惑交錯
支持層のねじれに気をもむ
31日投票の衆院選で、比例中国ブロックの11議席を巡る争いに各党の思惑が交錯している。
岡山県内でも複数の小選挙区で野党候補が一本化され、与野党対決の様相が強まる一方、小選挙区では連携する政党同士が比例票を奪い合う図式となっているからだ。
各党は支持層のねじれに気をもみながら、票の上積みに懸命だ。
「野党候補の一本化で本気の共闘態勢をつくり、自公政権に代わる姿を示した。政権交代を始めよう」
22日、共産がJR岡山駅西口で開いた街頭演説会。志位和夫委員長は比例中国に擁立した党候補2人、
さらには野党統一候補として支援する岡山2区の立民前職と並んで壇上に立ち、共産、立民両党への支援を聴衆に訴えた。
志位氏は演説の最後、「比例は共産党を突き抜けさせてほしい」とアピールすることも忘れなかった。
バーター戦術
比例中国は届け出順に、国民、公明、社民、れいわ、維新、自民、立民、共産、N党の9党が候補を擁立。
共同通信社の序盤情勢調査では、自民が前回と同じく5議席を確保する見通しで、立民は3議席をうかがう。
公明が現有2議席、前回議席を取れなかった共産、維新が1議席を獲得するかが焦点となっている。
自民は、県内5小選挙区の候補がいずれも公明の推薦を受ける一方、比例は公明への投票を呼び掛ける「バーター戦術」を展開している。
各候補の選挙はがきにも「比例は公明」と記載し、連携を徹底する。
ただ今回、自民は比例単独候補として党岡山県議(公示に伴い自動失職)を擁立。
バーターを進めれば票の目減りにつながりかねず、ある陣営幹部は「公明との連携は欠かせないが、
わが党の仲間の当選にも力を尽くしたい」と複雑な思いを打ち明ける。
県内では比例に絞って臨む公明は、自公連携を強調した戦い。
24日には岡山市内で岡山1、2区の自民前職と合同演説会を開き、谷合正明党県本部代表が「政策を前に進める力は自公連立政権にしかない」と訴えた。
共闘に温度差
対する野党。岡山2、4区で共産が擁立を見送り、立民候補に勢力を結集して臨むものの、比例の戦いには温度差もある。
立民は、「野党共闘は原則的に小選挙区のみの対応」(党関係者)とのスタンス。同党では小選挙区の全ての候補者を比例名簿1位で並べ、
惜敗率で競わせる方式としており、各陣営では「小選挙区の勝利が最優先だが、比例復活も当然意識する」として、比例票確保にも力を注ぐ構えだ。
2017年の衆議院中国ブロック結果
衆院選の比例中国ブロック(定数11)
自民党 小選挙区で敗れた前職の小島敏文氏(広島6区)が復活。
比例単独候補は、名簿順位18位の前職池田道孝氏ら4人が当選を決めた。
希望は旧民主が得た前回の2議席を守り、惜敗率で柚木道義氏(岡山4区)、津村啓介氏(岡山2区)の両前職が復活当選した。
立憲民主は2議席を獲得し、前職の高井崇志氏(岡山1区)と新人の亀井亜紀子氏(島根1区)が復活した。
公明は2議席を維持し、名簿順で斉藤鉄夫氏、桝屋敬悟氏の両前職が議席を得た。