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かつて、夜のバイトをしていた時、
私より二つほど上の年齢の方が配送の仕事をされていました。
その方は毎晩の晩酌を楽しみにされてたようで、お酒の話をよくされてました・・
ある時、「最近のどが痛いねん・・・食べ物が飲み込みにくいねん・・・」と
それから、暫くしてその方の息子さんが仕事をやめさせると言ってこられました・・・
聞けば、食道がんとのことでしたが・・・あれから5年ほどたちますがお元気でしょうか・・・
今朝は、食道がん手術に関する記事を転載してみようと思います。
~以下、6月14日読売新聞夕刊より抜粋~

食道がん
がん手術の中でも難度が高いと言われる食道がん手術――。最近、日本食道学会研究班による複数の全国調査の結果が発表され、気になる傾向も見えてきた。傷口の小さい胸腔鏡手術は、開胸手術よりも術後の重症肺炎などは少ない一方、再手術が必要になる確率は高かったという。
(高橋圭史)



傷小さい胸腔鏡 短所も
開胸より高い再手術率
どんな手術?
食道がん手術の多くは、胸部を通る食道のほとんどを切除し、胃をのど元まで持ち上げてつなぎ合わせて食道を再建する。周囲のリンパ節も広範囲に切り取る。近接する心臓や肺、大動脈などの重要な臓器を傷つけないように行う必要があり、難度が高い。体への負担も大きく、手術後に呼吸に支障が出るなどの合併症も珍しくない。首と胸部などを、数㌢から十数㌢切開して行う「開胸手術」が主流だが、胸やわきに4,5か所、小さな穴を開け小型カメラやメスなどの器具を挿入して行う「胸腔鏡手術」に取り組む医療機関も増えている。
違いは何?
今年論文が発表された開胸手術と胸腔鏡手術を比較する調査は、国内のほぼ全ての外科手術が登録される大規模データベースを用いたもの。2011、12年に全国で行われた食道がん手術から胸腔鏡、開胸それぞれの手術を約3500例ずつ、術前の患者状態をそろえて抽出し、比較した。その結果、手術に伴う出血量は胸腔鏡が平均約440㍉・㍑で、開胸の平均約610㍉・㍑より少なかった。また人工呼吸器が48時間以上必要になる重症肺炎などが起きた割合も胸腔鏡は8.9%で、開胸の10.9%より低かった。
一方、手術後30日以内に再手術が必要になった割合(再手術率)は、胸腔鏡が7%に上った。開胸の5.3%より高かった。再手術は縫合部分の修復などのために行われることがある。
手術時間も胸腔鏡は平均8時間46分で、開胸より1時間以上長かった。
調査をまとめた浜松医大教授の竹内裕也さんは「胸腔鏡手術で呼吸器合併症が少ないのは傷が小さいことの利点とみられるが、再手術率が高かった点は気になる。特殊な技術を要することもあり、各医療機関の技量に差がある可能性もある。手術を検討する場合は、医師に治療経験を尋ねた方がよいでしょう」と語る。
胸腔鏡手術を開胸手術の長期生存率などについて検証する多施設研究も進んでいる。日本食道学会理事長の松原久裕・千葉大教授は「どんな理由で再手術になることが多いのか、学会として調査を進める」と話す。
また、別の研究班が同じデータベースを用い、病院の手術経験と術後90日以内の患者死亡率の関係について報告した。11~13年に全国で行われた食道がん手術約1万6600件を分析。その結果、年30件以上の手術実績のある病院で行われた手術の死亡率は1.8%だったが、年5件未満の病院の手術では2.6倍の4.7%だった。
この調査にあたった大津市民病院外科診療部長の岡部寛さんは「手術技術のみならず、看護師など病院スタッフによる手術前後のケアの実力が反映しているとみられる」と指摘している。食道がんの治療を考える際は、受診する医療機関の実績をよく聞いておきたい。