とっておいた空瓶を捨てようとして、ラベルにはっとしました。
「岩の原ワイン」というのは、5、6年前、新潟県上越市に
夫の祖母の法事で帰った折にごちそうになり、
持たされたワインなのです。
おいしいワインでした。
岩の原葡萄園
1890年、越後高田に川上善兵衛によって拓かれた葡萄園です。
HPによると
「高田の大地主の家に生まれた善兵衛は、農民救済のための
新しい産業としてワイン醸造に着目しました。
これは時代背景と豪雪地という風土を考慮した結果でした。
私財を投げだして葡萄園を拓いた善兵衛は本格的なワイン造りを追求し、
当地の気候風土に適したぶどうを求めて品種改良に没頭し、
約1万種の品種交雑の中からマスカット・ベーリーAをはじめ
22品種の優良品種を世に送り出しました。
また貯蔵した雪を利用した低温醗酵や密閉醸造など、
ワインの醸造方法にも工夫をこらし、
今日の国産ワイン醸造の礎を築きました。
こうして川上善兵衛は、「日本のワインぶどうの父」と
称されるに至ったのです。」
「岩の原」という地名も、岩がごろごろとして
痩せた土地であったことを表しています。
そこに住む農民のために私財を投げ打って
不毛の地を開墾したのだといいます。
誰にでもできることではないです。
当時、彼を理解できた人がいたのでしょうか。
1890といえば、「心の花」より8年先輩。
心延えのある、先見の明をもった方だったのですね。
今ではネットでも購入できるようです。