ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

どこへ逃げたらいいのでしょう

2011-03-26 09:30:00 | 日常
こうしている間にも、原発の危機は続いていて、
この生活がいつまで続けられるのかもわからないのですね。

精神の均衡を保つのが難しいです。

10年にも及ぶ個人的な危機をようやく耐えているのに、
ネットを見ると、絶望的なニュースばかりで、
ここにふみとどまっている自分たちが
大馬鹿者である気がしてきます。

どこへ逃げたらいいのでしょう。

老親を連れ、仕事や家を捨てて、
どこにそんな場所があるのでしょう?

自分たちが招いた結果であるならば、
ここにいて、受け入れるしかないではありませんか。

頼りにならない、できそこないの政府であっても、
保身しか考えない会社や
勢力図しか頭にない政治家であっても、
それは私の一部でもあります。

ミスを修正するチャンスを
神様は与えて下さらないだろうか?

***

テレビの街頭インタビューで
イギリスの方が答えていたのになるほどと思いました。
外国人は続々と母国に帰っていますけれど、
そうして、それは正しい判断と思いますけれど、
不思議なことに日本にとどまる方もいらっしやるのです。

「日本人は本音を言わないから、
大丈夫といっているけれど本当かどうかわからない」
「今 必要なことは日本でお金を使って経済の復興を助けること」

こういうときにイギリス人は冷静で現実的だなあと感心しました。
(イギリス人というよりは、その方のお考えかもしれませんけれど)

もちろん、ボランティアだって義捐金だって有難いのですが、
泣きたいような気持で「大丈夫」といっているけれど、
内心は不安でいっぱいだということ、
経済の復興が何よりも大切だということ、
そのとおりと思いました。

ひょっとしたら義捐金よりも、
日本の製品を買っていただいた方が
復興には役立つかもしれません。

思えばイギリスも小さな島国で、大した資源もなく、
日本と似たような状況にありながら
一時は世界をも制した国です。
資源は人だけです。

数々の難事を人智で乗り切ってきたので、
こういうときの考え方が現実的なのだと思います。

***

さて、今日も買い物にいってまいります。
週末の甲府行きはなくなってしまいましたが、
ささやかな経済活動を私もしたいと思います。

くたびれたら苺やケーキを食べよう。
きらきらしたアクセサリーや
きれいな色のお洋服や
いい匂いの花束を買おう。
古人が精魂傾けた芸術品を味わおう。

思えばそのようにして、この10年を耐えてきたのでした。