何故、議論しなかったのか?
先週、衆議院で再可決された平成20年度改正税制法案だが、そのなかに少々気になる改正がある。今年になって年金から強制的に健康保険料が天引きされたことが、随分と話題になっていた。お年寄り虐めだとマスコミが騒いでいた。
来年もマスコミは、お年寄り虐めだと騒げるぞ。なにせ今回の改正法案には、年金からも住民税を天引きるようにする条文が加えられている。適用は平成21年の10月からだ。
おそらく来年の冬には、年金の手取り額が減少した老人の不平不満をネタに、マスコミが騒ぎ出すことだろう。社会的弱者の見方をして善人ぶるのは、マスコミの十八番だからね。
でも、本気でお年寄りを心配するなら、何故に国会で審議中に騒がない。法案の原案なんざ、半年ちかくまえに公開されていたぞ。まして年金から天引きされる健康保険料の件で、国民が騒ぐことは承知のはずだ。
一応、言っておくと私は天引きには賛成だ。健康保険料にせよ住民税にせよ、どのみち支払いが必要なものなら、天引きだろうと、自分で納付しようと同じはず。
実情は、支払いを渋る人が増えて、地方自治体がその徴収に難儀しているが故の天引き強制だと思う。年金という収入があるのに払わない人も少なくないと聞く。税金が高すぎて払えないなら、それは別問題だと思う。
率直に言って、日本の所得課税は貧乏人に甘く、金持ちに厳しい。とりわけ高齢者は優遇されてきた。しかし、少子高齢化の現実は、その甘えを許容できなくさせてしまった。
この現実を鑑みれば、年金天引きもやむを得ないと判じている。でも高齢者は反発するだろうことは分る。なれば、国会で法案が成立する前に議論するのが筋だろう。なのに、何故無視するのか。
民主党をはじめとして野党がバカなのか、マスコミが狡猾なのか、それとも逆か両方か。いずれにせよ、国会が立法府として機能していないことが良く分る事例ではある。
いずれにせよ、来年の冬に騒ぐだろうことが今から分るのも不愉快な話だ。
先週、衆議院で再可決された平成20年度改正税制法案だが、そのなかに少々気になる改正がある。今年になって年金から強制的に健康保険料が天引きされたことが、随分と話題になっていた。お年寄り虐めだとマスコミが騒いでいた。
来年もマスコミは、お年寄り虐めだと騒げるぞ。なにせ今回の改正法案には、年金からも住民税を天引きるようにする条文が加えられている。適用は平成21年の10月からだ。
おそらく来年の冬には、年金の手取り額が減少した老人の不平不満をネタに、マスコミが騒ぎ出すことだろう。社会的弱者の見方をして善人ぶるのは、マスコミの十八番だからね。
でも、本気でお年寄りを心配するなら、何故に国会で審議中に騒がない。法案の原案なんざ、半年ちかくまえに公開されていたぞ。まして年金から天引きされる健康保険料の件で、国民が騒ぐことは承知のはずだ。
一応、言っておくと私は天引きには賛成だ。健康保険料にせよ住民税にせよ、どのみち支払いが必要なものなら、天引きだろうと、自分で納付しようと同じはず。
実情は、支払いを渋る人が増えて、地方自治体がその徴収に難儀しているが故の天引き強制だと思う。年金という収入があるのに払わない人も少なくないと聞く。税金が高すぎて払えないなら、それは別問題だと思う。
率直に言って、日本の所得課税は貧乏人に甘く、金持ちに厳しい。とりわけ高齢者は優遇されてきた。しかし、少子高齢化の現実は、その甘えを許容できなくさせてしまった。
この現実を鑑みれば、年金天引きもやむを得ないと判じている。でも高齢者は反発するだろうことは分る。なれば、国会で法案が成立する前に議論するのが筋だろう。なのに、何故無視するのか。
民主党をはじめとして野党がバカなのか、マスコミが狡猾なのか、それとも逆か両方か。いずれにせよ、国会が立法府として機能していないことが良く分る事例ではある。
いずれにせよ、来年の冬に騒ぐだろうことが今から分るのも不愉快な話だ。