仕事上の喧嘩は気疲れするから嫌だ。
喧嘩といっても、別に殴り合うわけじゃない。平静を装いながら、時には笑顔を浮かべつつ、丁寧な言葉で断固として議論するだけだ。ただ、互いに目が笑っていない。拳を握り締めていることもあるし、肩が震えていることもある。
私の仕事の特徴は、税務署と交渉をすることにある。納税者に代わって、税務当局とやり合うことになる。お客さんに言わせれば、用心棒であるらしい。ま、確かにそのような性格はある。
法令解釈でもめることもあるが、一番もめるのは事実認定だ。税務署には税務署なりの解釈があるし、納税者にも当然言い分はある。話をまとめるまでが、毎度ながらひと苦労だ。
和やかに談笑しつつ、話がまとまることもある。その一方で、感情が昂ぶり、互いにけんか腰になることもないではない。怒鳴りあうことは、滅多にない。短気な私とて、この十数年で2回だけだ。
育ちの悪い私が本気で怒鳴りだすと、どうもヤクザみたいな威圧感を伴うらしく、あまり評判が良くない。泣かれたこともあるし、なにを勘違いしたのかノートを顔の前にたてて怯えた人もいた。いくらなんでも殴るつもりはない。
若いときは、やりすぎて後日税務署の署長室に呼び出されたこともある。ちと焦ったが、うちの所長がのらくらと誤魔化して、事なきを得た。以来、怒鳴らずに、冷静に論理立てつつ、睨みつけて威圧するよう努めている。けっこう気疲れするぞ。
気持ちが荒み、落ち着かない時は、気分転換を図るよう努力する。気の置けない友人とのバカ話でもいいし、美術館を散策するのもいい。緑豊かな川沿いの道を散歩するのも悪くない。たわいない四コマ漫画でも読んで、リラックスするのも好きだ。
そんな時に読むのが、表題の四コマ漫画だ。週刊ヤング・ジャンプ誌に連載されていたので、ご存知の方もいるかもしれない。
親が人間なら子は動物系、動物系が親なら子は人間という隔世遺伝(?)の不思議な社会の子供と親が面白い。可愛さを売りにする悪徳パンダとか、空気が読めないストーカー魚の親に振り回される子供たちがドタバタ騒ぎ。何気に毒があるが、可愛らしい絵柄が毒を薄めるので、割と気軽に楽しめる。
作者が女性のせいか、可愛い笑顔で辛辣な科白の応酬をする女の子たちが妙に可笑しい・・・いや、ちと怖い。あの喧嘩の仕方は、男の子だとまずありえない。口げんかは女の子のほうが強いことを、つくづく思い出された。
まあ、気分転換には最適の一冊だと思っています。機会がありましたら是非どうぞ。
喧嘩といっても、別に殴り合うわけじゃない。平静を装いながら、時には笑顔を浮かべつつ、丁寧な言葉で断固として議論するだけだ。ただ、互いに目が笑っていない。拳を握り締めていることもあるし、肩が震えていることもある。
私の仕事の特徴は、税務署と交渉をすることにある。納税者に代わって、税務当局とやり合うことになる。お客さんに言わせれば、用心棒であるらしい。ま、確かにそのような性格はある。
法令解釈でもめることもあるが、一番もめるのは事実認定だ。税務署には税務署なりの解釈があるし、納税者にも当然言い分はある。話をまとめるまでが、毎度ながらひと苦労だ。
和やかに談笑しつつ、話がまとまることもある。その一方で、感情が昂ぶり、互いにけんか腰になることもないではない。怒鳴りあうことは、滅多にない。短気な私とて、この十数年で2回だけだ。
育ちの悪い私が本気で怒鳴りだすと、どうもヤクザみたいな威圧感を伴うらしく、あまり評判が良くない。泣かれたこともあるし、なにを勘違いしたのかノートを顔の前にたてて怯えた人もいた。いくらなんでも殴るつもりはない。
若いときは、やりすぎて後日税務署の署長室に呼び出されたこともある。ちと焦ったが、うちの所長がのらくらと誤魔化して、事なきを得た。以来、怒鳴らずに、冷静に論理立てつつ、睨みつけて威圧するよう努めている。けっこう気疲れするぞ。
気持ちが荒み、落ち着かない時は、気分転換を図るよう努力する。気の置けない友人とのバカ話でもいいし、美術館を散策するのもいい。緑豊かな川沿いの道を散歩するのも悪くない。たわいない四コマ漫画でも読んで、リラックスするのも好きだ。
そんな時に読むのが、表題の四コマ漫画だ。週刊ヤング・ジャンプ誌に連載されていたので、ご存知の方もいるかもしれない。
親が人間なら子は動物系、動物系が親なら子は人間という隔世遺伝(?)の不思議な社会の子供と親が面白い。可愛さを売りにする悪徳パンダとか、空気が読めないストーカー魚の親に振り回される子供たちがドタバタ騒ぎ。何気に毒があるが、可愛らしい絵柄が毒を薄めるので、割と気軽に楽しめる。
作者が女性のせいか、可愛い笑顔で辛辣な科白の応酬をする女の子たちが妙に可笑しい・・・いや、ちと怖い。あの喧嘩の仕方は、男の子だとまずありえない。口げんかは女の子のほうが強いことを、つくづく思い出された。
まあ、気分転換には最適の一冊だと思っています。機会がありましたら是非どうぞ。