子供の頃に夢中だったアニメのヒーローたちが勢ぞろいすれば、大人だって観たくなる。
それがヒットの原因だと思う。
だから、TVアニメとして放送されたマーヴェラスのヒーローたちを観ていない人は、この映画ちょっと辛い。でも、私のようにTVのみならず、雑誌でもマーベラスの漫画を読んで育った大人にも、ちょっと辛い。
なぜなら2000年以降に製作された映画版をすべて観ていないからだ。
ただし、この映画は製作者が多額の投資を回収するために世界中でヒットするように作られている。だからマーベラスの漫画、アニメ、そして最近の映画を観ていない人でも、そこそこ楽しめる作りになっている。だから入場料を払って劇場で観ても、そう不満は抱かないと思う。
不満を抱くのは、私のようにある程度、事前に知識がある連中だろう。昔のTVアニメを探す必要はないし、マーベラスの漫画雑誌は読まなくてもいい。だが、近年製作された映画「ハルク」「キャプテン・アメリカ」「アイアンマン」だけは、事前に観ておいた方がイイと思う。
その方が絶対、より深く、濃く楽しめるはずだ。
ちなみに第二作は必ず作られると思う。それを前提に製作された映画だし、映画が世界中でヒットしている現状を見る限り、ほぼ確定だと思う。
余談だが、スーパーヒーローを集めての作品作りなら、日本のほうが昔からやっている。仮面ライダー、ゴレンジャー、その他もろもろのスーパーヒーローたちが集合して、いがみ合い、戦い、やがて和解して、力を合わせて悪と戦う。東映などが得意としている。
ただし、日本のものは完全に「お子ちゃま向け」。とても大人の鑑賞に耐え得るものではない。その点、ハリウッドは大人をターゲットにして映画を作る。そこが違う。
でもねぇ・・・あたしゃ6月くらいに知人の子供と仮面ライダーが30人ほど、ゴレンジャー(ゴーカイジャーだっけ?)たちが60人あまり総出演の映画を観たけど、まぁ、映画を観終わった時の気分は「アベンジャーズ」と大差なかったのも確か。
まぁ、最新のSFX技術と3D技術の分だけ、アベンジャーズのほうが派手でしたけどね。