ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

プールでの飛び込み

2012-09-14 12:35:00 | 日記

先月のことだが、大磯ロングビーチに遊びにいった。

その際、TVなどにも時折登場する飛び込み台で遊んだ。もっとも一番高い(10メートル)台は避けて、5メートルの高さの飛び込み台を何度も跳んだ。最初は、ただ一歩前に踏み出して墜ちるだけ。

実はこれが一番痛かった。なにがって、腕の付け根が痛かった。手を中途半端な位置で身体の両端に付けていたのだが、水面に飛び込んだ途端、両腕が水の力で持ち上げられた。水圧の力、恐るべしである。

予期せずに、水中で無理矢理腕を万歳する格好になったので、ビックリした。陸に上がろうとしたら、両腕の肩の付け根が痛い。たかが5メートルの高さでこれである。内心次は10メートルにチャレンジなどと思っていたのだが、さすがに止めた。

そのかわり、5メートルを何度も繰り返し飛び込んだ。助走をつけて、少しジャンプする形で足から飛び込むのが一番楽だった。水面下を潜り込む瞬間の爽快感に酔いしれた。

よく怖がる人がいるが、下を見るから怖くなる。視線を下から真正面に切り替えれば、急降下する風景を楽しめると思うな。子供たちに混じって、十数回飛び込むとさすがに腹が減る。空腹でなければ、もう少し飛び込み続けたと思う。

だって、面白いんだもの。

ところで、この夏「すぎちゃん」とかいうお笑いタレントが、飛び込みで腰椎骨折の大怪我をしたと知り驚いた。顧客のお店の奥で、ワイドショーを見ながら決算の相談をしていたのだが、その事故の詳細を放送していたので、ついつい観てしまった。

私が断念した10メートルの高さからの飛び込みでの事故のようだ。どうも解説していた元・国体の飛び込み選手の話だと、恐怖で上体を曲げた上体で飛び込むと、水面に衝突する圧力が背中の一点に集中してしまい、それが骨折につながるらしい。

CGを使った簡単な解説だったが、飛び込み方を間違えると、身体に相当な衝撃がかかるのは良く分かった。

どうも、この「すぎちゃん」とかいう男性お笑いタレントは、豪快さを売りにした芸人さんらしく、それゆえに10メートルの高さの飛び込みにチャレンジすることになったらしい。

Gジャンを肩口で切り落とした固太りした男性のようだが、たぶん10メートルの高さに恐怖して、上半身が硬直していたのではないかと思う。無意識に体を曲げた状態で水面にぶつかり、その反動で上体に強い力がかかったのだろう。

お客さんと、飛び込みも馬鹿に出来ませんねぇなどと話しながら、内心自分も危なかったかも・・・と思っていた。

私は20代前半の頃、フリークライミングに夢中であった。フリークライミングは何度も墜落することを前提としたスポーツだ。もちろんハーネスを身にまとい、ロープにつながれての墜落だから、衝撃はうまく吸収される。

それでも10メートルを超す墜落は、かなりの衝撃を伴うことは体験的に知っていた。ただ、岩登りの場合、墜落そのものよりも、その際に岩壁にぶつかったりする怪我のほうが多い。墜落そのものの衝撃は、ハーネスとロープが吸収してくれるのだが、墜ちている最中に岩肌に衝突したり、岩角に切られたりする怪我がきつい。

私個人が一番きつかったのは、砂岩の岩肌に擦られるように墜落して、かなりの擦過傷を負い血だらけになった時だ。墜落の衝撃よりも、岩肌に擦られた傷の痛みと、派手な出血には大いに閉口したものだ。

怪我なく上手に墜落するのは、案外と難しい。

そんな経験があるせいか、プールに飛び込むことには、ほとんど危険性を認識していなかった。だから私とて、同じような事故にあっていた可能性はあったのだと痛感した。浮「もの知らずというより、馬鹿に近いとさえ思うぞ。

やっぱり無知は怖いね。10メートルはやめとこうっと。

コメント (4)
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