ここ最近、事務所の周辺が騒がしい。
原因は銀座地区最大の商業施設としてオープンしたGINZA SIXである。元松阪屋デパートの跡地の再開発であり、二ブロックを使っての複合商業施設である。開業前から、マスコミの事前取材やら、資材の搬入とかで周辺の道路は渋滞する有り様である。
あまりの混雑ぶりに、未だ私は中に足を踏み入れていない。もう少し、落ち着いたら、行ってみようとは思っている。でも、銀行以外は、あまり行かないだろうとも思っている。ブランドショップに興味ないしね。
人が沢山集まるのは、商業地域としては良いことなのだが、ここで働く身としては、あまり嬉しくない。朝の通勤時など、わざわざ迂回している有様だ。また帰る時も、一駅歩いて新橋から帰宅している。そのくらい、雑踏が面唐セ。
以前の松坂屋デパートの時は、そんなことはなかった。むしろデパ地下の食品売り場に用もないのに立ち寄り、美味そうなものを物色して回ったものだ。ワンコイン弁当も懐かしいが、老舗の名物弁当も楽しみであった。
しかし、残念ながらそのような庶民的な店は、GINZA SIXにはないようだ。レストラン街もあるようだが、どれも高級店ばかりみたいだ。まァ、高級なのか、高額なのかは知らないけどね。
正直、今のところ昔を懐かしむ気持ちのほうが強い。もちろん、時代の変化に従来のデパートが対応しきれていないことは分かる。だからこその、複合商業設備なのだろう。
でもなぁ~、昔の屋台が路地に並んでいた時代に帰れとは云わないけど、昔ながらの銀座の良さも残して欲しかった。今では貴重ですよ、昔から変わらぬ銀座の老舗なんて。
変化に対応していかねば、お店は生き残れない。それは分かっているけれど、どうも情緒のなさに寂しさを禁じ得ません。