私が政府の発表する景気指数などを信用しなくなって久しい。
まったくのウソだとは思っていないが、私が日頃係るケースが多い中小企業の実態からかけ離れていると感じているからだ。今年春先の厚生労働省の勤労者データーのねつ造なんざ、今さらの話だとさえ思っている。
先日新聞に出ていた帝国データーバンクの景気動向は、私がわりと信頼している統計データーである。やはりと言うか、当然なのだろうが、三年連続での小売業での倒産件数が前年比で増加していると報じていた。
これこそ、私が実感している景気の実態に近い統計データーだと思う。
霞が関の省庁での記者クラブで配布される資料を丸投げしている大手新聞社、TV局が如何に信頼できないかが良く分かる。私の実感は、自分の仕事に関連して動き回ることで感じたものに過ぎない。地域も関東圏に限るし、数だって二桁台の少なさである。
その私でさえ、政府の発表する景気動向指数がオカシイことには気が付く。そのオカシな指数に基づき官僚は政策を考えて、それを国会に持ち込んで法案として政府は可決している。
これがアベノミクスの隠された一面である。
私は安倍首相の外交面での功績を否定する気はない。株価や不動産市況の活況も、事実として認めている。しかし、その一方で国内の消費動向や、梼Yの増加、地方都市の荒廃といった事実は否定しがたい。
理解できないのは、反・安倍政権の立場をとっているマスコミ様と、それに追随している野党である。これだけ安倍政権の失策が明らかなのに、何故にこの点を突かない。
官庁が発表する資料に頼り切った新聞記者は、資料を捨てて街に出ろと言いたい。自分の足で地方のシャッター通りを歩き、失業者がたむろするパチンコ場や公園で耳を傾けてみろ。
裁判所にいって自己破産の増加の現実を見てみろと言いたい。くだらぬ反日自虐の祭典だとか、空騒ぎにしかならない大臣の失言の揚げ足取りをやっている暇があるならば、税務署の滞納税金の整理の現場を視察してみろ。
これも又、アベノミクスの一面である。官庁が無視を決め込み、新聞TVがそれに追従してきた日本社会の暗い一面がある現実。まぁ、官庁の記者クラブ務めが出世の必要条件になっている大手マスコミ様は、官僚に嫌われるような報道は避けたいのでしょう。
そのような媚と追従が板についた記者が出世しているマスコミ様では、本当に政権与党が嫌がるような報道は出来ないのだと思わざるを得ませんね。
そして、そんな安倍政権の失政よりも、自己が信じたい信念を優先しての三文芝居をやっている野党は総辞職して欲しい。本当に投票したい政治家がいないことが、無党派層を増やしている真の原因です。
行き場のない憤りがあるからこそ、山本とかN国党なんて際物が当選しちゃうのです。この状況では、当分私は白紙投票を繰り返すでしょうね。まったく、うんざりですよ。