ヌマンタの書斎

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海洋資源大国としての未来

2022-03-17 11:25:00 | 社会・政治・一般

日本は地震大国として知られている。

これは日本列島が四つの大陸プレートの接合点に存在するが故である。かつてSF作家の小松左京は、日本が太平洋プレートの沈み込みに巻き込まれるかたちで沈むとした小説を書いて大ヒットした。しかし、現実には日本列島は次第に隆起して、陸地面積を増やしつつある。

とはいえ、度重なる大地震は日本に多大な被害を及ぼす。熊本地震、北海道自身はもとより東関東大震災、阪神淡路大震災などにより日本が受けた被害は凄まじいほどだ。

しかも、この記事を書いている最中、またしても宮城沖でM7クラスの地震が発生している。その時、寝床に潜り込んでいた私は、慌てて起きて揺れる本棚を手で押さえて収まるのを待っていたほどだ。ちなみに震度4はあったと思う。まったく地震大国の名にふさわしい。

しかし、地震大国であるが故に、海洋資源大国であるのも事実である。大陸プレートと大陸プレートのぶつかる境目には、海底において様々な現象が起きる。海底火山や熱水鉱床が有名であり、これは海底に眠る鉱物資源の宝庫でもある。

また太平洋プレートは非常に古いが故に、その生育に数千万年を要するマンガン団塊などが海底に存在している。もちろんレアアースも地上で採取されるよりも多いことが確認されている。

日本は島国であるがゆえ世界屈指の海洋面積を持つだけでなく、その海の底には鉱物資源が眠っている。また天然ガスやメタンハイブレードなども世界でも指折りの埋蔵量を誇る。

ただし現在は絵に描いた餅である。なにせ海の底にある資源である。比較的浅い日本海でさえ海底下400メートルであり、太平洋ともなると2000メートル以上の深海域に資源がある。

現時点では商業的に採算に合わないだろうと考えている。しかし、そう遠くない将来、原油は枯渇して貴重な戦略資源と化す。レアメタルも既に戦略物資と化して、共産シナが政治的道具として活用しているのはご承知のとおり。

そんな未来を見越して日本政府は、着々と海洋資源の採掘にむけて研究を重ねている。困ったことに、それを黙って見過ごすほど共産シナは大人しくない。尖閣諸島だけでなく、日本の近海に海洋調査船を出没させて虎視眈々と既得権を積み重ねようと目論んでいる。

そう遠くない将来、共産シナの海軍が日本の領海内を侵犯してくる可能性は極めて高い。だからこそ、日本はこの海洋資源を一人占めしてはならない。近隣の東南アジア(半島は別)を巻き込み、海洋資源の開発を共同でやるべきだ。特にアメリカは絶対に外せない。

かつて日米の間で太平洋戦争が起きた大きな原因の一つは、シナ大陸での利権を日本が独占しようとしたことだ。同じ過ちを繰り返してはならない。アメリカは不思議なほど、海洋資源の開発には積極的ではない。その一つの原因はアメリカ近海(西海岸にはあるはずだが)に海洋鉱物資源が少ないからだ。

しかし、世界最深度を誇る太平洋西部のマリアナ海溝(日本の近海でもある)周辺には海洋鉱物資源は確実にある。日本単独で共産シナに対峙するのは好ましくない。なんとしてもアメリカを巻き込み21世紀のフロンティアとしての海洋資源を活用するべきだと思います。

コメント
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