ヌマンタの書斎

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カタール大会出場決定

2022-03-29 11:09:00 | スポーツ

とりあえず喜ばしいニュースである。

アウェイでのオーストラリア戦に2―0で勝利したサッカー日本代表です。

正直、引き分けなら上出来だと思っていたので、勝つとは思わなかった。実際、前半も後半も互いに守備的に過ぎて、どちらのチームも得点できる感じがしなかった。だが、森保監督の選手交代の采配が的中した。

後半の終盤で登場した三笘が二得点。よもやの勝利であった。だが、これは必然でもあったと思う。お気づきの方もいると思うが、現在の日本代表は、フロンターレ川崎の選手が事実上、チームの中核を担っている。

得点した三笘もそうだが、守備の守田、板倉、谷口、山根、中盤の田中碧もかつてフロンターレで活躍したメンバーだ。今回は招集されていないが、セルティックで活躍する旗手もいる。彼らはJリーグで優勝した時のメンバーばかり。当然に息もあうだろうし、互いのプレーが分かっている。

ちなみに解説が、フロンターレ一筋であった中村憲剛だというから笑ってしまう。現在、フロンターレはけっこう苦戦しているが、それは優勝時の若手メンバーの多くが海外のチームに移籍したからだ。

フロンターレのサッカーは一言では言えないが、中心選手であった中村憲剛のプレーが基盤となっていた。パスを受け、素早く展開する攻撃サッカーなのだが、そのパスの受け方のレベルが高い。プロのサッカー選手ならば当然だと思うかもしれないが、その更に一段階上の技術だと思っている。

世界的な名選手であり、現在ヴィッセル神戸でプレーするイエニスタが、一度は一緒にやってみたい選手として中村憲剛を挙げている。彼は30近くになり、当時フロンターレの監督に就任した風間氏から、基本であるパスの受け方、出し方を徹底されたことで、更に技量が上がったと自ら述べている。

風間といえば、まだ日本のサッカーが弱かった時代、ドイツのプロリーグで活躍しただけに、その理論的な指導には定評がある。残念ながらフロンターレの監督としては、好成績を残したとは言い難い。

しかし、彼の指導を受けた若手たちが、こうして日本代表として花開き、活躍しているのだから大したものだと思う。監督としては、まだまだ未熟な森保監督が、敢えて自分が関わっていない元フロンターレの選手をチームの中核に据えたことが、今回のワールドカップ予選の突破に大きく役立ったと私は考えています。

7回連続でのワールドカップ出場は嬉しいのですが、この先は更に茨の道でしょう。アジアとは異なるレベルの欧州、南米、そしてアフリカ勢との戦いであり、まずグループリーグ突破さえ厳しいのが実情です。

森保ジャパンは、選手だけでなく、監督、コーチの底上げまで狙った発展途上のチームです。今回のオーストラリア戦で苦しんだ理由の一つは、FWの柱であった大迫の欠場でしょう。

大迫がいないと南野が活きてこない。また代役として森保監督の秘蔵っこであった浅野を先発させています。でも芝の荒れたピッチで浅野の強みであるスプリント力は活かされず前後半苦戦しました。その浅野の交替で入った三笘が得点しているのです。森保監督の交替は適切でしたが、ならば何故に最初から使わないのか疑問です。

はっきり言って、森保監督の力量は、ワールドカップに挑むレベルには達していないと思います。下手すると、岡田氏や西野氏よりも低いかもしれません。しかし、プロ化されて以降、ようやく育ったプロ選手上がりの監督です。苦しみながらも育って欲しい想いは、私にもあります。

でも、そうなると結果を望むのは酷に過ぎるかも。ベスト8とは申しませんが、せめてグループリーグを突破して欲しいですね。

コメント
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