今月のワールドカップ・カタール大会に向けての代表メンバーが発表されました。
やはり一番のサプライズは、これまでカタール大会出場を賭けて予選を戦う際に重要な役割を果たした二人、大迫と原口を落選させたことでしょう。そのせいで、FW陣は誰一人、ワールドカップ未体験の若手ばかり。
たしかに大迫は以前ほど活躍できなくなってきた。中盤から前線まで駆け回る原口も同様であった。でもこの二人なくして予選は勝ち抜けなかった。それでも成長性に賭けて期待の若手に切り替えたのでしょう。
でも攻撃の軸を担っていた二人を外して、残したのが南野と柴崎ですか?
南野が日本代表で活躍したのは2019年のアジアカップまでで、その後は怪我や所属チームとの軋轢で完全に調子を落としていました。現在も完全に復調しているとは言えない。強いて言えば喧嘩番長の異名がより明確になってきたぐらい。現在の代表メンバーで一番喧嘩っ早いのは確かです。
そして柴崎。彼のスタイルは正統的で中盤から前線へのフィードの正確さは代表でもトップクラス。でも、その受けては原口や大迫であったはず。今、代表を牽引する鎌田や上田とは噛み合ってないと思います。
むしろ今の代表を引っ張っているフロンターレ川崎勢を中核にした方が良いのではと私は考えています。
でも、まァ仕方ないでしょう。日本の一番の弱点である監督に交替も補強もないのだから、誰を選ぼうと変わらないでしょう。日本人コーチの育成を深刻に捉えている日本サッカー協会の意向は分かるのですが、まだ20年は早いと思いますね。
ただ守備陣に大きな変更を加えなかったことから、カタール大会を守備重視で行く方針であることは評価したい。特にドイツ、スペインの攻撃を耐え抜けば、勝利の可能性が見えてきます。本気のドイツ、スペインと戦える貴重な体験を満喫してもらいたいです。
そして日本同様、ドイツ、スペインと引き分け、三カ国目に勝利して決勝トーナメント進出を狙うコスタリカとの試合は、徹底的に攻撃的になるでしょう。いささかギャンブル性の高い戦い方になると思いますが、見る価値は十分あるでしょう。
あたしゃ、今から待ち遠しくてなりません。