ヌマンタの書斎

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敗戦の反省とは

2015-08-25 16:38:00 | 社会・政治・一般

毎年、8月になると日本の首相は、第二次大戦と戦後に関する談話を発表する。

すると、条件反射のようにシナやコリアが、偉そうに謝罪だ、反省だと喧しい。余計なお世話である。負けた戦争をした日本政府に反省が必要なのは当然である。

しかし、同じ大日本帝国国民であったコリアにうだうだ云われる筋合いはない。コリアに必要なのは、なぜに自分たちがシナや日本の属国となったのかを反省することであり、自分たちの愚かさを他国のせいにすることではない。

シナに至っては、むしろ感謝して欲しいぐらいである。大日本帝国陸軍と戦っていたのは、蒋介石率いる国民党軍であり、毛沢東率いる人民解放軍(当時は八路軍)は逃げ回るだけであった。

毛沢東は、経済手腕はボンクラだが、戦争指導者としては卓越していた。自分たちより強い日本軍と戦う愚は避け、ひたすらに逃げ回った。逃げて、逃げて逃げまくった。これを長征と強弁している。

実に賢い指導者だと思う。日本の軍人のように正面から戦わないのは卑怯だなどという感情論を排し、徹底的にリアリズムに基づき一番賢い選択をした。すなわち国民党軍と、日本軍を戦わし、両者が傷ついたところで漁夫の利を得る。

実際、日本軍は国民党軍を滅せず、互いに疲弊するのみ。アメリカに敗れたことで日本軍は敗退したが、国民党も中国共産党も、日本軍を追いかけて無駄な疲弊を避け、最終的な敵と戦争に備えた。

ひたすら逃げ回っていた人民解放軍は、疲弊した国民党軍を破って大陸における覇権を握る。毛沢東が偉大な戦争指導者であることは間違いないと私は確信している。つまり、現シナ政権は日本軍とは戦わず、逃げ回ることで戦力を温存し、国民党との戦いに勝ったがゆえに大陸の覇権を握った。

で、なんで日本がシナに謝る必要がある。少なくとも人民解放軍は日本に感謝すべきだ。日本の敗北後、人民解放軍の主戦力は、日本の関東軍の配下で鍛えられた林彪率いる精鋭部隊であることは隠せぬ事実である。

本来、シナ南部の出身である毛沢東の意思がどうであろうと、北方軍出身の林彪がいたからこそ、国民党との最終決戦に勝てた。だからこそ、シナの首都は本来の中原でもなく、また広州や南京でもなく、北方民族の中心地である北京にある。

日本がシナを侵略したのは事実だが、侵略なしで築かれた国なんて南コリアぐらいだ。あれは棚から牡丹餅で建国された冗談のような国だ。侵略なくして建国なしが、歴史上の鉄則である。

その日本の侵略があったからこそ、中国共産党は大陸を支配出来た。日本政府が敗戦の反省をするのは必要であり、しなくてはならない。しかし、謝罪など不要というか、むしろ有害である。

謝って済まそうとする安易な平和信仰を助長するだけで、真摯に政治判断の誤りを検討するような実りのある反省こそが必要となる。

私は、未だ日本政府は敗戦に終わった第二次世界大戦の反省を済ませているとは考えていない。なぜ、関東軍は政府の意向を無視して独走したのか。なぜ、当時の日本政府は陸軍の独走を止められなかったのか。

この原因をしっかりと認識してこその反省であり、謝罪なんて時間潰しというか、誤魔化しでしかない。繰り返すが、何故あの当時、日本政府は戦争を止められなかったのか。結果には原因がある。その原因を明らかにしてこその反省である。

長くなるので詳細は省くが、私の考えは簡単。明治憲法を始めとした有事法制の不備、これに尽きる。法制度はあった、しかし不完全であったがゆえに、政府は合法的に軍部を抑制できなかった。だからこそ、戦争を止められなかった。

謝罪が反省だなんて、妄想であり、誤魔化しに過ぎないと確信しています。


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