この地球において生物が最も栄えた時期は、今よりも平均気温が高い。
もっと端的にいえば、一番寒いはずの北極及び南極が一年中氷の世界である現代は、地質学的には地球が寒冷期にあることを意味している。一年中氷が溶けない万年氷床があることは、地球史的には珍しいとさえいえる。
北極の氷が融けると、白熊ちゃんが死んじゃうなんていい加減な報道に騙されないで欲しい。そりゃ飢えて痩せ細った白熊は実在するだろうが、白熊自体の生息数に関する正確な情報はないのが実情だ。
なぜなら北極圏の多くを占めるロシア領における白熊生息数が把握されていないからだ。ただ、一部報道でロシアの沿岸沿いに白熊が増えて、人里に入り込んでいることは確からしい。
さらに付け加えると、大気中のCO2が増加していると騒ぐ人がけっこう居る。でも、恐竜が棲息していた数千万年前は、現在の十倍以上のCO2が大気に含有されていたことをどう考えるのかね。
ぶっちゃけ温暖化が進めば、地表の植物はより繁茂し、それに伴い昆虫、鳥、そして哺乳類も今以上に増加するのが過去の実例である。温暖化は地球上の生物にとって、むしろ恩恵であるのは真実だと思う。
では、なぜに今、地球温暖化が問題となっているのか。
45億年にも及ぶ地球の歴史の中では、気候変動は当たり前の現象で、驚くべきことではない。しかし、最近の研究で分かってきたのは、寒冷期から温暖期、あるいはその逆のプロセルは徐々に進むのではなく、むしろ急激に転換することだ。
もちろん地質学的には短期間の変化だが、地球上の生物にとっては破滅的(カタストロフィ的)な変化でもある。とりわけ陸上は気温の変動が、海に比べると激しく、温度変化は動物のみならず、植物にも絶大な影響を与える。
繰り返すが、現在の地球は寒冷期にあり、いずれは温暖期に変わるであろうが、それは当分先のことだと思われていた。しかし、人類の経済活動は極めて活発で、人為的に増えた二酸化炭素が温暖化のプロセスを加速化される可能性があることが問題となった。
気温の変化は陸上において顕著であり、まず植物の生息環境に多大な影響を与え、それに伴い動物、昆虫、鳥その他の動物が変化に応じて生態を変える。それを繰り返してきたのが、地球の歴史である。
しかし、人類と称する哺乳類は環境を自らの意志に基づき変化させてきた。大規模な灌漑や運河の敷設、森の破滅的伐採と農地開拓と云う名の環境破壊を繰り返す特異な生物である。
厄介なのは、その環境破壊に加えて国境線という人為的な縄張り意識が強く、しばしばこの縄張りを巡って戦争を積み重ねてきた。加速化された温暖化は、この国境と云う名の縄張りに多大な影響を与える可能性が高い。
つまり急激な温度変化は、人類に戦乱の時代を引き起こすと予測されている。だからこそ現代社会を主導する欧米各国は深刻に温暖化を恐れている。
二酸化炭素削減とは、単に地球の気温上昇を防ぐことだけを意味してはいない。新たな戦乱の引き金となる可能性を秘めているのが地球温暖化なのだ。だからこそ、欧米はガソリン車全廃など過激な方針を打ち出している。
さて、ここまで書いておいてなんだが、私は必ずしも二酸化炭素の急増が地球温暖化の主犯とは信じていない。やはり地球の大気温度は、太陽からの輻射に左右されると考えています。二酸化炭素がそれにどの程度影響を与えているのか、それはまだ研究途上なのが実情です。
さりとて現代文明を牽引する欧米が、脱化石燃料と二酸化炭素排出抑制を主導している以上、それに逆らうのはあまり賢明ではないでしょう。でも全面的に従うべきとも思えない。少なくとも欧米が目指す原子力発電とEV車の流れには、疑問をもつべきでしょうね。
二酸化炭素削減は、往々にして欧米のコンサルやNGOが儲ける機会としています。偉そうに石炭燃焼を批難する一方で、予め株に投資して利益を得ているNGOが多いことを報じるマスコミのなんと少ないことか。また二酸化炭素排出量削減取引で、手数料稼ぎをしているのが誰なのかも、ろくに報じていませんね。
報道内容は権力に都合のいいことだけだと、最近とみにそう思うようになりました。
地球温暖化とかなんて、その最たるもので信用できないと思ってます。
二酸化炭素を削減したら、どこの誰が儲かるのかな?としか思えません。