まじめな内容を期待された方には申し訳ないが、作者が「いしいひさいち」とある以上、漫画です。しかも大半が四コマ漫画です。
アメリカ大統領”下半身節操なし”のビル・フリチントンと、その妻ヒラリーの日常を描いたものです。文庫本サイズで書店に置いてあったので、買い求め帰宅する電車の中で読んでいたのですが、あまりに可笑しくて迂闊にも吹き出してしまい、周囲から冷たい目で観られた経験があります。
いつも感心するのですが、時事ネタを描かせたらこの人の右に出るものはいないのではないかしらん?政治家や経済人をネタにした漫画は、そう多くはありませんが、切れ味の鋭さ、毒の含ませ方、期待を裏切らないずっこけぶりは、第一人者といっていいでしょう。
はっきり言って、下手な政治評論家や知識人よりも、頭の良い人だと思います。その博覧振りは、政治を越えて哲学にまで及ぶほどです。ハードカバーのマンガ本ですが、「現代思想の遭難者たち」(講談社)では、ハイデッカーやフーコー、マルクス、フロイトらを取り上げ、ばったばったと切り裂き、見事にギャグマンガのネタに仕上げています。
四コマ漫画というのは、古くからあるジャンルですが、「いしいひさいち以後」なんて言葉があるほどで、四コマ漫画のレベルを向上させた人であるのは確かだと思います。ギャク漫画でありながら、その笑いの奥に知性を感じさせるという点で、当代の第一人者だと私は考えています。
アメリカ大統領”下半身節操なし”のビル・フリチントンと、その妻ヒラリーの日常を描いたものです。文庫本サイズで書店に置いてあったので、買い求め帰宅する電車の中で読んでいたのですが、あまりに可笑しくて迂闊にも吹き出してしまい、周囲から冷たい目で観られた経験があります。
いつも感心するのですが、時事ネタを描かせたらこの人の右に出るものはいないのではないかしらん?政治家や経済人をネタにした漫画は、そう多くはありませんが、切れ味の鋭さ、毒の含ませ方、期待を裏切らないずっこけぶりは、第一人者といっていいでしょう。
はっきり言って、下手な政治評論家や知識人よりも、頭の良い人だと思います。その博覧振りは、政治を越えて哲学にまで及ぶほどです。ハードカバーのマンガ本ですが、「現代思想の遭難者たち」(講談社)では、ハイデッカーやフーコー、マルクス、フロイトらを取り上げ、ばったばったと切り裂き、見事にギャグマンガのネタに仕上げています。
四コマ漫画というのは、古くからあるジャンルですが、「いしいひさいち以後」なんて言葉があるほどで、四コマ漫画のレベルを向上させた人であるのは確かだと思います。ギャク漫画でありながら、その笑いの奥に知性を感じさせるという点で、当代の第一人者だと私は考えています。