ヌマンタの書斎

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風間監督の解任

2019-10-02 11:52:00 | スポーツ

名古屋グランパスの風間監督が解任された。

風間監督は就任以来、攻撃に特化したチーム戦略を指導し、全員が攻撃に参加するかの如きアグレッシブなサッカーを目指していた。そのチーム作りは独特で、一人一人の技術の向上により、チーム力の強化を図る。

だから、一見すると非常に活き活きとした印象を受ける。各プレイヤーの個性を尊重し、無理に全体に合わせるのではなく、各個性が全体を向上させていくといった独特のチーム作りをしていた。

私もすべての試合を観ていた訳ではないのですが、勝った試合では、攻撃が上手くかみ合っていて、たしかに面白い。しかし、問題は負けた試合で、対戦相手に研究されて、攻撃の隙を付かれての失点が多い。

そのせいで、下位のチームにも敗れることが多く、結果的にJ1でも下位に沈んでしまっていた。私にはチームで守る意思が希薄なチームと思えた。だからこそ解任に至ったのだろうと思う。いくら見て楽しくても、勝てなければプロとしてはダメである。

ある意味、当然の解任だと思うけど、少し残念な気もします。

私は清水商業時代の風間選手を覚えていますけど、非常にクレバーなプレーをする人でした。当時から理論派というか、考えたプレーをする人だと思っていました。当然に全国でも注目され、高校生ながら日本代表にも選出されていたはず。

大学時代はあまり試合を観てないのですが、その後、日本の社会人チームよりも、欧州のプロチーム入りを目指して渡欧したはずです。でもトップチームには縁がなく、ブンデスリーグの3部、4部のチームを転々としていたようです。けっこうな苦労人だと思います。

日本でJリーグが始まると、サンフレッチェ広島の一員として活躍しましたが、既に全盛期を過ぎた年齢であったため引退も早かったと思います。その後、大学サッカーのコーチとして活躍しています。

実は私はその頃の風間コーチの指導光景をTVなどで何度も見ています。非常に教えるのが上手いコーチであったと思います。素人の私でも分かるくらい、分かりやすく、かつ理論的な指導をしていた姿が記憶に残っています。

TVではサッカー解説者として時々出演していたはずです。分かりやすい解説で評判も良かったと思います。その後、監督として川崎フロンターレ入り。私はけっこう期待していたのですが、当時のフロンターレは上位に食い込んでも優勝出来ない不運なチームであったため、4年ほどで退任しています。

風間氏の教え方は、私の目から見ても分かりやすく、名コーチだと思っていたのですが、まだ監督としては未熟であったのでしょう。その後、J2落ちしていたグランパスの監督として復活。

J1昇格に成功し、再び監督として再出発をしたのですが、3年余りでの解任。プロの世界は結果が全て。名コーチ、名解説者として高く評価していたので、とても残念に思います。

とはいえまだまだ若い。この失敗を糧に次へのステップに挑んで欲しいですね。日本サッカーのどん底時代を知り、かつプロの世界の厳しさも知っている貴重な人材です。再び復活することを祈っています。


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