ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ボージョレ・ヌーヴォー

2023-12-15 12:34:32 | 健康・病気・薬・食事

地雷原に踏み入る覚悟で書きます。

私はなんでも食べますし、飲み物にも好き嫌いはありません。ただ不味いものは嫌いなだけ。

酒は身体のことを考えて控えめですけど、決して嫌いではない。美味しい食事には、美味しい酒があったほうがより楽しいと考えているからです。

もっと言えば、食事をより美味しく食べるには、その食事にあったお酒があると思うのです。例えば和食、とりわけ魚料理だと日本酒か焼酎が合うと思う。また焼肉、とりわけステーキだと赤ワインがあると嬉しい。ちなみにお寿司だと私は熱燗か熱めの日本茶がいい。

その一方、フレンチやイタリアンでの魚料理だと白ワインが合うと云われてますが、私はウィスキーロックか焼酎のほうが好きです。そして貝料理だと断固、日本酒。白ワインが合うという人が多いのは承知していますが、なんとなく鉄分の味が強く感じられてしまい、私は敬遠しています。白ワインが合うのはチーズだと思うのですよね。

回数は多くありませんが、欧州に旅行した時だと各地の地ビールかワインを楽しみました。やはり地元の食材には地元のお酒が合うというのは一理あると納得しています。最もアルコールにさほど強くない私は酔うことが目的ではなく、あくまで食事を美味しく食べるための飲酒。その意味で本当の酒飲みではないとの自覚はあります。

だからあまり自信はありませんが、それでも言いたくなるのがボージョレ・ヌーヴォーです。あれ、そんなに美味しいですか。

私には熟成が足らず、酸味が強すぎる気がするのです。しかもコスト的にも疑問を感じます。通常ワインは船便で輸入されます。しかしボージョレ・ヌーヴォーの場合は、解禁日を予定して販売されますから航空便なのです。つまり輸送費用が格段に違う。

だから私なんぞは、ボージョレ・ヌーヴォーに三千円出すくらいなら、同額の他のワインを買ってしまいます。最近有名になりましたチリ産もいいし、山梨産や島根産もけっこういい味だと思います。

もちろん嗜好品なので好きなものを飲むのが一番ですけど、ワインに関しては熟成が大事だと思います。なお日本酒に関しては新酒の美味しさは認めております。

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岸田政権の今後

2023-12-14 09:19:42 | 社会・政治・一般

最大派閥は恨みを買いやすい。

だが、最大派閥であるが故に、安易に恨みを晴らすことは出来ない。その報復が怖いからだ。しかし、安倍・元首相が亡くなり、その後継者も定まらぬ迷走ぶりを露呈している今こそが、恨みを晴らす絶好の機会だ。

だからこそ、安倍派の主要政治家たちをターゲットにして、政治パーティの会費還元という手法が狙われた。もちろん、これは違法であり、問題視されて然るべきである。しかし、一部のマスコミ様は安倍氏が健在な時は、知ってても知らぬふりをしていた。

だが、安倍派がまとまらず、後継の指導者も定まらぬ今なら正々堂々と非難できる。いや、むしろ絶好の機会である。潰せ、潰してしまえ、安倍派なんて。

無責任なマスコミ様は言いたいことを云っているが、自分に飛び火するのが怖くて黙っている政治家様もけっこういると思いますよ。もちろん与野党問わずですけれどね。

そして、閣僚から安倍派を排除した首相は、今後の政権運営に自信がないため霞が関のお役人様をこれまで以上に頼りにする。その結果、新閣僚は官僚OBぞろい。

かくして、国民の声は聞かず、官僚の声ばかり聞く内閣が出来上がる次第。当然に増税路線であり、現場の声を聞かずに作られた法案ばかりがまかり通る政治の出来上がりですよ。

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人権の日

2023-12-13 09:21:09 | 社会・政治・一般

まだ民主党政権の頃だ。

私が一人事務所でのんびりと仕事をしていると、電話が鳴った。休日でもあり、電話がないのが嬉しいと思っていたので、半ば迷惑に思いつつで受話器を取ると見知らぬ男性だった。

なんでも今年は人権の年であり、人権を守る為に活躍しているA事務所ですと、訊いてもないのにペラペラと喋る。

なんだ、人権屋かと思い、受話器を遠ざけスピーカーの音量を絞って放置しておく。すると「先生!きいてますか、人権ですよ、人権」としつこい。再び受話器を取り、「仕事が忙しく、余裕もないし関心もありませんので失礼します」と受話器を置く。

その数分後、無言電話が二回ほど鳴った。頭の悪い人権屋だと呆れる。まったく菅直人が余計なことを云いだすから・・・ぼやきながら事務所の電話を留守電に切り替えて再び仕事に戻った。どうも人権を振り回す輩には、碌な奴がいない。

だいたい人権を言い出したフランスのルソーこそ、その生きざまは人権とは程遠いろくでなしである。子供を5人作ったが、全員孤児院に放り出した輩が、偉そうに人権思想の生みの親みたいに崇められているのだから呆れてしまう。

まぁ本人は反省のつもりであったらしいが、そのくせ子供たちを探した形跡がないのはどうよと思う。とはいえルソーが生み出した人権思想は、民主主義政治の土台になったことは認めるべきだ。そして、この新しい正義を実現するためにヨーロッパ中を革命戦争で血に染め上げた末に、近代的な議会政治が成立したことも事実である。

ただ日本ではこのあたりの歴史を正しく教えていないことが多い。人権思想を胸に、銃器を腕に抱いて市民兵、農民兵たちが貴族の館や教会に襲い掛かり、ヨーロッパ各地に血の雨を降らせて戦い、勝ち取ったのが人権である。

その凄惨さを画家のドロクロワは「民主の女神は流血を欲す」として歴史に残る傑作を描いている。勘違いして欲しくないのだが、民主主義は戦争を求めるのではない、民主主義を確立するためには戦争が必要であっただけである。

ところが日本では何故だが、民主主義=平和だとの勘違いが横行している。実際には人権思想という正義を確信した熱狂的な兵隊に襲われた当時の王様や貴族は文字通り震えあがった。歴史が教えるように、正義を確信した人間こそが、最も残酷になり得ることを証明したのが革命戦争であった。

人権を安易にありがたがる危険を認識してこそ、その重要性が分かると思いますが、日本ではいい加減な平和教育が事実を歪めていることは分かって欲しいと思います。

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レコード大賞

2023-12-12 09:27:54 | 社会・政治・一般

私は自他共に認める芸能音痴である。

関心自体、あまりないからだが、日ごろ事務所にはFMラジオを流しているので、曲名や歌手名は知らなくとも、ある程度は流行り廃りは感じ取れる。だから、令和5年に一番耳にした曲は、間違いなくYOASOBIの「アイドル」であった。

だからこそ、今年のレコード大賞のノミネート曲の選定に驚き、かつ呆れた。「アイドル」が入っていない。なに、これ。他のノミネート曲には、私がまったく知らない曲も混じっている始末。

これではTVがマスメディアの主流から外れつつあるのも当然だと思う。ただレコード大賞という番組は昔から結構違和感があった。私がけっこうTVなどを視ていた10代の頃であっても、違和感のあるノミネートと大賞決定があったと記憶している。

音楽業界はさまざまな企業、事業者が関わっている。レコード会社はもちろん広告主や芸能プロダクションなど様々な関係者の協力を得て行われるイベントである。日本レコード大賞の主催者は日本作曲家協会であり後援がTBSである。選考委員などは10を超える新聞社やTV局から選出されている。

だが、視聴者の志向が多様化し、時代の変化に合わなくなってきたと感じられるようになって久しい。かつてのような国民の大半が親しみを感じるような大ヒット曲がなくなったことが表向きの大きな要因だ。その一方で視聴者の志向とは関係の薄い曲が選ばれることも多く、それが大賞選考の信頼性を損ねたのは確かだと思う。

元々売れている曲が私の好きな曲とは限らないと思っていたので、20代後半にはもうレコード大賞自体に興味がなくなった。そのかわりカウントダウンTVなどを視ていた時期もあった。しかし、仕事が忙しくなるにつれ、ゆっくりTVを視ること自体が減った。

家で本を読んだり、仕事上の資料を読んだりするようなると、ボーカルの入らない楽曲を聴く時間が増えた。つまりクラシックやジャズなどだ。もう流行りの曲には関心がなくなったといってよい。でも、流行っている曲にだっていい曲はある。

事務所に流れるFMラジオの楽曲限定だが、今年私の記憶に残った曲がYOASOBIの「アイドル」であったりAdoの「新時代」であったりするが、こちらは令和4年かな?そんな流行音痴の私でも、今年のレコード大賞のノミネート曲には違和感があった。

芸能音痴の私でさえ違和感を感じるのだから、このレコード大賞というイベントの信頼性は非常に低くなっていると思う。マスメディアとしてのTVの地位低下が話題になって久しい。かつては視聴率のお化け番組といわれた紅白歌合戦でさえ、もはや国民的な番組とはいえまい。

TV局は抜本的な改革をしないと生き残れないと思う。これだけの放送媒体が無駄になるのは社会的無駄としか言いようがない。ちなみにTV放送は郵政省の許認可事業であり、監督責任は霞が関にある。

私からすると、これこそが抜本的な改革を阻む最大の要因だと考える。なにせお役人様は間違いを認めるのが大嫌いですからね。

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いい加減にしろ韓国 豊田有恒

2023-12-11 09:21:43 | 

私がSF小説に目覚めたのは中学生の頃だ。

既に星新一、小松左京、筒井康隆という世間的にも知られた御三家が日本のSF界をけん引していたが、その下で活躍していた若手SF作家の一人が、先月に亡くなった豊田有恒であった。

率直に申し上げて、あまり高い評価はできないSF作家であった。一番記憶に残ったのは「モンゴルの残光」くらいで、他の作品は私の心には響かなかった。どちらかといえば多才な人で、TVのアニメーション制作に大きく関与していたと思う。

多分、「宇宙戦艦ヤマト」での裏方での活躍が一番有名だと思う。ところがSF作家という枠を外れると実に興味深い人で、古代日本史に関する著作も多い。「ヤマトタケル」シリーズが有名だが、騎馬民族や邪馬台国に関する著作は、私もずいぶんと熱心に読んだ覚えがある。

古代日本史に造詣が深いだけに、必然的にコリア半島にも興味が沸いたようで、コリア通として知られている。当初は「漢口の奇跡」として知られる南コリアの急成長を好意的に捉えていたと思う。しかし、次第にコリアに対する批判的な言動が目立つようになった。

私からすると、知れば知るほど、関われば関わるほど嫌になるのがコリアであることを実証してみせた代表的言論人であった。その代表作の一つが表題の書。もう書店の書棚に並ぶことはないと思うが、図書館などで見かけたら是非ご一読のほどをどうぞ。

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