入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (13)

2017年04月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝も寒く、つい朝風呂に入った。そして8時ごろ、桜狩りにでも行こうと明るい春の陽射しの中を外に出た。しかし、どこへ行っても蕾は固く、ようやく桜の花に出会えたのは、福与城祉の南側に植わっていた1本だけだった。この辺りの丘陵地からは、天竜川を中心にした伊那谷が俯瞰でき、桜の花を眺めるにも気に入てる場所だったが、諦めた。



 その後、紅葉で知られるもみじ湖を通り、守屋山の脇の峠を超え杖突街道に出た。この美しい湖や峠の道筋は、地元の人が知るぐらいであまり他所の車は通らない。もう少しすれば木々が芽吹き、そして山々が大笑いする新緑の季節がやって来るから、それを楽しみに気が向けば距離的にはあまり変わらないこの人気のない峠道を、通勤に利用することもある。
 結局またしても入笠方面に車を向けた。いつものように芝平から山室川の谷を行かず、今回は千代田湖経由で行ってみた。もしかすれば、その手前の松倉の集落辺りで、早咲きの桜を目にすることができるかも知れないというかすかな期待があった。
 松倉も両側を山に挟まれた土地で、平和な山村は春の日の中にまどろんでいた。集落の規模からすれば豪勢過ぎるような花が谷を埋めるのだが、ここの桜は高遠よりも遅くまで見られるくらいだから、やはりまだ早過ぎた。
 千代田湖に人影はなかった。途中、県の土木部と、森林組合の除雪車を2台見かけ、つい湧いてくる除雪への期待を戒めた。舗装路は冬の間に踏みつけられ、荒らされたままになっていた。ただ、しばらく行くと明らかに除雪車が入ったらしく、道路の脇に押しやられた雪が目に付くようになってきた。
 そしてついに、もしかしたらという期待を戒める必要がなくなった。下って行った先の、目標にしていたオオダオ(芝平峠)は、乾き切って雪がなかった。前回来たのが5日だから、まだ10日すら経っていない。呆れた。あの日に芝平から上がってきて、峠手前で通行を遮っていた雪など、嘘のように消えていた。さらに峠の先からも、除雪された道がどうぞと言わんばかりに続いていた。(つづく)

 そろそろ5月の連休の予定を立てようとしている読者の中には、当施設の利用を考えてくれている人もいると信じます。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」「続H28年度の営業案内」を参考にしてください。若干の料金改定があったとしても、前年度実績のある方については、据え置く方針でいます。



 
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