入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (26)

2017年04月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

         Photo by Ume氏

 昨夜、高い所は雪だったようで西山(中ア)や、八ヶ岳は薄い雪化粧をしていた。予報ではきょうは良い天気のはずだったが、朝来た時の気温は昨日よりも1度低い5度、昼になっても気温はあまり上がらず、青空は見えない。

 朝一番で大沢山へ行ったら、鹿が50頭以上もの群れをつくり牧草を食べていた。こっちに気付いても様子を伺うだけで逃げようとしない。クラクションを鳴らしたらようやく、付き合いだから仕方ないなというような態度を見せて、森の茂みに面倒臭そうに逃げていった。そんなだから、30頭までは数えることができたが、先日仕掛けたくくり罠をまるでそれこそ「知っているぞ」と教えるかのように、その近辺を見事に避けて、群れは二つの流れになって走り去っていった。
 ああまでの態度をされては、捕獲に気合を入れざるを得ない。そう思いながら昼を終えて、第1牧区へ昨日の作業の続きをするため上がっていけば、対面する第4牧区の中腹に20頭くらいの鹿が出ていた。5時近くに作業を終えて下りてきてもまだ、同じ群れがあまり動きもせず同じ場所に相変われずのことをしていた。あそこは種牛を放牧するこの牧場にとっては重要な牧区なのに、牛が来る前に、草はそれこそ根こそぎ食べられてしまう。
 考えてみれば、牧場の管理のかなりの部分が鹿に関することだと言っていい。今やっている電気牧柵も鹿がいなければする必要のない仕事だし、通常牧柵の補修の原因を作るのも牛ではなく、鹿である。
 このごろ鹿がいなくなったと猟師は言うが、山に来れば、里で思っていることとは違うことが分かるだろうに。

 きょうの写真のような季節がもうすぐに来る。待ち遠しい。

 5月の大型連休、小屋もキャンプ場もまだまだ余裕があります。お出掛けください。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」「続H28年度の営業案内」を参考にしてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする