入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (14)

2017年04月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                                              Photo by Ume氏

 どうぞと言わんばかりに道路が除雪されていたのは良かったとは言え、一体それがどこまで行われているのかが分からなかった。ともかくそれを確かめるためにも、行くしかなかった。まずは「池の平」までか、その次は・・・、そう思っているうちに焼き合わせまで来てしまった。1台車が道の真ん中に停まっていた。鹿の角拾いに来ていた通称「おとといた」君だった。久しぶりに少し言葉を交わし、さらに先に進んだ。
 雪は深くなったが除雪は行われていた。そうなると問題は「ど日影」だったが、除雪されていれば、もう牧場の北門付近までは行けると確信した。そして実際、例年厄介な思いをする急な上りを伴う、曲がりが2箇所続くど日蔭も無事通過できた。雪が道路上にしつこく残る箇所もあったが、北門手前のあたりは日当たりのよいせいか雪もなかった。
 牧場内は除雪された跡はなかったが、「20センチは積もった」と、おとといた君の見立てた雪は道路上にはなかった。貴婦人の丘の前と、初の沢を渡る「下の大曲」さえ問題なければ、後はどうでもよかった。冬季だと、雪が吹き溜まる貴婦人の丘の前はまったく問題なく、ようやく余裕も出て、中腹に抱くように雪を付けたお馴染みの景色を懐かしく眺めた。
 初の沢の曲がりを過ぎた所で湿った雪につかまりそうになって、そこで車を捨てた。



 上の写真は、第2検査場の近くで撮った昨日の様子。折角来たのだからと、そこからは歩いて管理棟まで行ってみたが、思いがけない遅い雪で、風景は1か月も後退してしまったようだった。
 管理棟も時代遅れの山小屋も、そして露天風呂も無事だった。気になっていたキャンプ場の端の取水場からは、雪解けの水が溢れんばかりに流れ出ていて、その澄んだ水を尊いものでも触れるように手で掬ってみた。思い入れの一杯詰まった水だから、不味いはずがなかった。キャンプ場は雪で覆われ、たくさんの枯れ木が散乱していたが、2,3日もすれば雪は融けるだろうし、そうすれば枯れ木の片づけは毎年のことだ。
 管理棟の前から見慣れた風景を眺めていると、里で過ごした5か月の空白が消えていこうとしていた。

 そろそろ5月の連休の予定を立てようとしている読者の中には、当施設の利用を考えてくれている人もいると信じます。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」「続H28年度の営業案内」を参考にしてください。若干の料金改定があったとしても、前年度実績のある方については、据え置く方針でいます

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