入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (36)

2017年05月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                                                Photo by Ume氏

 白樺の芽やヤマザクラの蕾が大分、膨らんできた。きょうあたりの様子からすれば、牧場や周辺のヤマザクラの開花は間もないだろう。落葉松も日当たりの良い場所では、緑色の芽が目に付くようになってきた。あと1か月もしないうちに、山の雰囲気は大きく変わる。そして、コナシの花が満開になるころには、牛が上がってくる。クリン草も咲き出す。
 まだ仕事の進行が巡航速度に達しないうちに連休が来て、それも終わった。もうずっと前からここに通って水回りや、鹿のことに頭を悩ませ、電気牧柵の立ち上げに精を出していたと思っていたら、まだ1か月も経っていなかった。
 きょうは、第1牧区に通ずる山道の整備にツルハシを振るっている。非常に疲れる。他の牧区の電牧立ち上げや牧柵の補修は、今してもまた鹿に破られてしまうので、もう少し先になる。

 牛のゲップにはメタンが含まれていて、温室効果ガスとして無視できない水準にあるという。ややこしい計算は忘れてしまったが、メタンは、よく問題になっている二酸化炭素の25倍もの温室ガス効果があり、地球が抱えている温暖化の原因のなんと5パーセントは、牛のゲップだという。驚く。ただある化合物を加えると、3割もゲップに含まれるメタンを減らすことができるという。
 野生鹿に対して、塩と避妊薬を混ぜた土の山を、この牧場だったら4,5か所も設けておけば、かなりの効果が確実にあると考えているが、問題は避妊薬の開発だろう。この案は鹿対策に関係するいろいろな人にも話してあるが、有効な解決策が立てられない学識経験者の言うことには耳を傾けても、鹿の被害に窮している牛守の考えには、これといった反応がない。

 いい季節になります、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。 
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