入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (41)

2017年05月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 里では田植えの準備が始まり、今朝来るときも雨の降る中、トラクターを動かす人の姿を目にした。米の消費量が減っているために、田の一部を野菜作りの畑に変えた農家も結構ある。機械化が進み、もう米作りは人を集め、一家を挙げてする作業ではなくなったにもかかわらず、後継ぎ問題や集約化の課題は先行きがはっきりとしない。あと10年もすれば、現役で今働いている人たちの大方が、野良仕事ができなくなるというのに、3千年の歴史を持つ日本の稲作が心配だ。
 コメ作りは、他の農業と比べればまだ手がかからない。特に、手植え手刈りのころは人力を要した大変な作業が、機械化のお陰で比較にならないほど省力化され、同時に、田1枚の広さも大きくなって管理も楽になった。それでも、水田に若者の姿は少ない。

 米作りと比較して、牧畜、酪農は手がかかり、今も大変である。相手は生き物で、その絶え間のない世話や、病気対策には気の休まることがない。そして、政治や海外からの圧力とも闘わなければならない。それでも、牛やブタを飼育することに熱心で、好きな人たちがいる。山室のY君は、奥方と協力しながら機械を使わずに馬で、いわゆる「馬耕」という方法にこだわり、米作りに励んでいる。
 そういう人たちと違って、まさか自分の人生に、牛を相手の牧場管理人などという選択肢があるとは思わなかった。それよりも、アラスカで罠師になって、イヌイットの嫁の尻にひかれることを夢見たはずなのに、分からないものだとつくづく思う。

 きょうは終日雨が止まないようだ。朝来た時の気温は7度だった。折角長い眠りから覚めたヤマザクラの花も、これでは震えているに違いない。明後日は映画の撮影がある。きょうと明日、しっかりと降って当日はスカッと晴れてくれればいいのだが、当てにしてないが天気予報では、そうなりそうもない。
 
 いい季節になります、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。 
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