入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (42)

2017年05月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 一昨日仕掛けた大型の囲い罠に、今朝上がってきたら鹿が入っていた。昨日は雨だったので無理として、きょうはもしかしたらという期待はあった。頭数20頭、今年初めての捕獲になる。
 これまでは大体、牧場の仕事開始と同時に罠掛けしたが今年は、罠を開放したまま誘引の期間を充分にとって、鹿を安心させてから捕獲してみることにした。誘引はいつもと変わらず塩だが、それにも一工夫し、今回の20頭の捕獲につながった。
 このごろの鹿は知恵が付き、警戒心も強くなっている。上手く捕獲できても3,4頭では、それに勘づいた他の鹿はもうしばらくは、いくら塩が欲しくても危険を冒してまで罠の中に入ってこようとしなくなる。これでまた当分は、罠は仕掛けずに開放する。
 
 この鹿の群れは、第4牧区の中でも小入笠の下の、牛が最も好む放牧地にのさばっていた。地形の関係で簡単には対処できず手をこまねいていたが、そのことを知ってかしらでか宿敵は、昼でも夜でも安心しきって生え始めたばかりの牧草の新芽を食べ、食べ尽くそうとしていたていた。あの状態をそのまま放置していたら、鹿は草の根元まで食べてしまう。そうなれば2番芽は生えず、草地は荒れて被害は大きくなるばかりだった。人間の勝手な都合ではあるが、あの鹿たちを捕獲できたことは牧場にとっては良かった。
 囚われの鹿は夕日の射す丘の上で、やがて迎える破局をどれほど察知しているのか、今は一心に草を食んでいる。

 今夜は、明日の撮影のためここに泊まる。

 昨日、ここまで書いたらまた、インターネットの接続が勝手に切れてしまった。新しいルーターにしろと言うからそうしたら、問題ばかり発生する。PCの起動には25分もかかる。ふんぞり返っていると、今に民衆は蹶起する。

 いい季節になります、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。 

 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする