
この時季、天気が良いと自然と外へ出たくなる。西山へカタクリの花の群生を見に行こうかと思っていたが、他のことに気を取られて、つい出そびれてしまった。何年か前、このころだったと思うが、取り立てて何の用もなく中アの北端へ出掛け、ある峠の手前で、日当たりの良い斜面一帯にカタクリの花が咲いているのを見付けた。あたかも人の手で植えられたのかと思うくらいで、その数はまさにお花畑と言うに相応しかった。
ところで、あの花がカタクリだと、どうして知ったのだろう。その時、誰か一緒にいて教えてくれたのかも知れないがはっきりとしない。あるきっかけでそのころ、山野草にかなり夢中になっていて、庭には50種くらいを植えて喜んでいたくらいだから、図鑑あたりで見て知っていたとしてもおかしくはない。いずれにしろ、もう10年以上も前のことで、そこらあたりのことは忘れてしまった。ウムー。
その時に、一株だけ頂戴してきたのが、毎年のように気を揉ませてくれる、あの花の咲かないカタクリのことで、骨犬HALがもっと元気だったころに出たばかりの芽を踏んずけてくれ、以来毎年片方の葉が生えてくるだけになってしまった。それでも、それをしぶといと喜べばいいのか、健気と褒めてやればいいのか、春を忘れないでいてくれる。
そのカタクリの咲いていた場所へは、その後も何度か出掛けてみたが山道が崩落していたり、雪が残っていたりして辿り着けず、その都度引き返してきた。楽をして車で行こうとしたのがそもそもの間違いで、ならば途中からは歩けばいいだけのことなのに、なぜそんな簡単なことに今まで思い至らなかったのだろう。で、とにかく明日行ってみることにした。TDS君も誘ってみたら快諾した。
西山は結構クマがいる。老いたHALを連れていくことはできないから、用心のために一応は熊スプレーも持っていく。楽しみだ。

もう1枚の葉も生えてきた
イカリソウも咲き出した。白いボケはようやくほぼ満開になって、きょうはそこに2羽の野鳥が来ていた。HALはドッグフードには全く反応しないが、パンとか白米、牛乳、卵は喜んで食べる。それでも太れない。一昨夜、散歩に連れていったら、途中で帰りたがるので連れ帰った。「値千金」と言うには、きょうの春宵は風が強い。
本日もお粗末な独り言。