入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (28)

2020年04月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

  

 昨夜は寒かった。夜更けの散歩は止めるつもりでいたら、東の空にあまりに見事な月が昇ってきていて、それに気付き、気が変わった。月齢16.6のスーパームーンだ。この月を広々とした天竜川の堤防から見ない手はないと、厚着して出掛けることにした。すると、それが分かった骨犬HALも付いてこようとする.。前回連れていったら、帰るころには5,6歩進む毎に右の前足が体重を支えられず、つんのめりそうになって、以来、犬を連れての散歩は止めていた。

           

     骨犬になる前のHAL

 極力人との接触を避けるため、不要不急の外出を控える、という要請を受け入れたはずの者が夜更けの散歩をし、春昼の花に浮かれている。おかしい、と思われるかもかも知れない。しかし、ここは都会とは違う。痴漢と間違えられる危険はゼロではないが、そんな夜更けに夜桜を楽しみながら天竜土手を歩く人などいない。それに、必要に応じてヘッドランプを点けるようにしている。また、昨日も出掛けた城跡には人っ子一人いなかった。いれば、行かないし、きょうは土曜日で人の出もあるかも知れないから控える。人を誘い、酒肴を持ち込み酒に酔うわけでもない。これは、都会と違う田舎の利点である。そのかわり、美術館も、劇場もなければ、都会にある娯楽施設などないし、仮にあっても出掛けはしない。

  5か月の冬ごもり、接触する人は殆どいなかった。旅に出るつもりだったがHALが骨犬になってしまい、それも止めた。お犬サマには今朝はご飯に卵、牛乳、塩抜きしたベーコン、野菜スープとそれで柔らかく煮たユーカヌバを与えた。これだけの手間は人には頼めない。

 来る日も来る日も同じような毎日を繰り返して、ようやく春が来た。庭の草花を眺めるのと、人と出会わないようにしてする散歩は、田舎者の春とのささやかな和合だと思っている。  

 TSURUさん、残念だ。毎年5月の連休には来てくれて、幾日も滞在してくれたのに。しかし、もし今の程度でこの災禍を乗り越えることができたら、間違いなく日本は新型コロナ対策で金メダルを取れる。かんとさん、あまり早くから予約を入れると嵐が来ますよ、嵐が。大丈夫です。

 本日もお粗末な独り言。明日は沈黙します。

 

コメント
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