また昨夜、西山に雪が降った。里は雨だったが、山はかなり低い所まで白くなっている。先日行った萱野高原も雪だったようで、これでまた、入笠の状況をあれこれと思案しなければならない。特に今年はド日陰の大曲り手前で崩落現場の補修工事が予定されている。そのため、市からは焼き合わせを左折して入笠湿原へ迂回するように言われていて、この雪でそれが困難なら、いつものようにそのまま林道を直進し、工事現場の手前からは車を捨てて歩くしかあるまい。昨年は、辛くもド日陰の大曲りは通過できたが、北門500メートルくらい手前で降参し、そこからはやはりまた歩いている。
今年もそうなる可能性が高いが、そのことはさほど苦にしてない。初日に望むことは好天であることだけだ。そうすれば、管理棟や小屋の窓を開けてひと冬の間沈潜していた重い空気を追い出し、春の陽光の中で誕生したばかりの新鮮な大気を迎え入れることができる。そしてその間に、小屋へ水が通るようになるとひと安堵する。もっとも昨年は、2日目だったか3日目だったか、管理棟内の水道管が凍って破裂し、台所は水浸しになってしまった。ド日陰と牧場内の上の大曲りの雪掻きでも幾日か汗を流した。牧場の仕事が順調に進むようになるまでにはいろいろなことが起こる。
先日、マスクを各戸に2枚づつ配るのには250億円かかるとのある試算に、そこまではかからないだろうと呟いた。ところがなんと、400億円以上にもなるという。一部ではまだマスクの予防効果については懐疑的な人が結構いて、特に布マスクはウイルスの感染防止の効果が低く、10%から30%という数字すらある。その信憑性については何とも言えないが、すくなくも政府は当然、配布するマスクの予防効果をしっかりと科学的にとつかんでいると考えるが、実際はどうだろうか。是非ともその科学的根拠を数字で示してもらいたい。もしそうでなく、納得できる根拠もないのであれば大金が無駄になるばかりか、それだけでなく、マスクを配布された国民がその効果を過信する恐れがあり、却って危険である。また、布マスクが信頼に足るのであれば、自宅待機している人たちに内職で作ってもらって政府が買い上げるとか、その大金で最新の工場を建てて生産した方が余程懸命な気がするが、気がするだけだろうか。それと、マスクが市場に出る前に、大きな組織、団体、会社が大量に購入してしまっていると疑いたくなるフシもある。
昨日の遠くから眺めた高遠城址の花も、週末には散ってしまうかも知れない。それでもいい。ともかくも、5か月の巣ごもりがもうすぐ終わる。今は峠の向こうに去っていった古い友のような冬に、「ご苦労さん」と言ってやたい。
本日もお粗末な独り言。