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見た人、行った人でなければ、自然がつくったこの惨状は分からない。きょうの写真は下から5番目の丸太橋を上流から写したものだが、橋の奥に折り重なった倒木が分かると思う。橋の手前も酷かったがここも何とかし、一応、沢を通過することだけはきょうからできるようにした。なぜそれほど早くできたかと言えば、実は強力な助っ人が来てくれたからで、今回ばかりは一人と二人の違い、それと年齢からくる体力の低下をしみじみと感じさせられた。
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分かる人には分かると思うが、助っ人はTDS君である。毎年、テイ沢の草刈りを手伝ってくれ、丸太橋を架けた時や、その補修などで最も協力してくれ、入笠にのめり込む牧場管理人の気持ちも、彼が一番よく理解してくれている。長い間教職にあり、彼の知識や判断力は、肉体労働で一生を終えようとする者には持ちえない、貴重な助けになっている。
そんなわけで、通過はできるようになったと言っても、あれだけ荒れた沢はそう簡単には元に戻らない。いつ頭上から倒木が落ちてくるかも知れない。決して安全まで回復できたわけではないことを承知の上、入渓していただきたい。今後も倒木を片付け、少しづつ整備は続けていくつもりでいるが、それが何時終わるかまでは簡単には言えない。
末筆ながら、TDS君に深甚なる感謝をここで述べさせていただく。いずれ粗餐でも振る舞いたいと思っている。本当に有難かった。
本日はこの辺で。