空には白い薄布のような雲がかかり、それがきょうの朝を穏やかな気分にしてくれている。気温はまだ10度以下と低く、ストーブの世話にならないわけにはいかない。
いきなり編集画面のレイアウトが変わり、これではまるで他人の家にいるようで落ち着かず、勝手が分からない。文字変換もできなくなってしまった(が、さてこれを投稿にまで持っていけるのか分からなくなった。)
昨日は近くの福与城へ行った。鎌倉のころより甲斐の武田勢に滅ぼされるまで続いた古城で、ここは高遠城址と違って自由に出入りできるのが有難かった。車を停めた場所の近くに1本の桜の木があって、それはまずまずだったが、生憎と城内の花はまだ少し早く、訪れる人もいなかった。
それで、花はそこそこにして萱野高原まで上り、その後さらにもみじ湖まで足を延ばすことにした。
萱野高原でまず視界に飛び込んできたのが、中央アルプスや北アルプスの白い峰々だった。両アルプスとも入笠よりか間近に見え、その雄大さにしばしの間目を奪われた。眼下に広がる伊那谷の眺めも、春の午後をゆったりと蛇行していく天竜川を中心にして、それが形成した盆地が遠くの空との間(あわい)にまで続いていた。蒼穹はそこでも視界の半分を占め、大きかった。
ここには宿泊施設とキャンプ場があり、どちらの施設もまだ休業中で人はいなかったが、建物や設備は牧場のそれらと比べたら雲泥、月とスッポン、それとも鉄筋アパートと長屋ほどの違いがあるだろうか。だからと言って、長屋、もとい入笠牧場には牧場のそれなりの良さがあるわけで、こんなところで優劣を云々してみても詮無い。それにしても・・・、もう少し言いたいことがあるが呑んでおく。
もみじ湖へと下る山道も、久しぶりだった。ただし湖そのものは、たまに牧場の帰りに通ることがある。そう言えば、守屋山に登ったのも同じころだったかも知れない。山頂で出会った二人の女性登山者は、その後、高遠の桜を見に行くと言っていたのを覚えている。
本日もお粗末な独り言。