入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (45)

2020年05月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 いい天気が続く。芽吹き始めた柔らかな緑色の林に桃色の山桜が紛れ、どこからともなく聞こえてくる小鳥の囀り、そして山室川の清冽な水の流れ、その心地よい水音、これらはどれもみんな青空から降り注いでくる太陽の光の賜物だ。きょうから5月、うっかり気付かずに過してしまうところだった。

 昨日発見した石像、あれは北原のお師匠が言っていた石仏とは違うことが、ご本人からの連絡で分かった。少々がっかりした。それにしても、今のいままで誰も気付かなかったというのが何としても不思議な話だ。あの夫婦が淵に架かっている丸太橋は、これまでに2度流れている。地形的に架けるのが難しく、一番手のかかる厄介な橋だけに日数もそれなりに要したし、その間にはあの周囲を行ったり来たりした。それがよりによって、あんな序でのような作業がきっかけで見付かったという事実、驚くしかない。これもまさしく何かの縁、しかるべき場所を見付けて落ち着いてもらいたいと思っている。お師匠もそのうち来たいと言っていた。

 肉体作業にまだ身体が慣れない。こういう仕事はゆっくりと、急がずに、一つひとつの作業を楽しむくらいの気持ちでやるのだといつも言い聞かせつつも、すぐに肩で息をしている。木を伐る、それを担ぐ、ツルハシを振るう、その土を別な場所に移す、砕石を軽トラに積む、それを作業道のぬかるんだ轍に埋める・・・、牧場の仕事が始まり今はもっぱら体力仕事の日々、疲れるがそれが嫌なわけではない。もう少しすれば牧柵の補修もやらなければならないが、好きなように、思うようにやればいいから、今年で14年目、それで続いているのだろう。

 また鹿が罠に入っていた。たったの4頭。この中途半端な数は扱いが難しい。この鹿はさておき、今は道路工事で焼合わせから迂回してくるから、しばらくは貴婦人の丘の前を通らない。それをよいことに、周辺の鹿の行動は大胆になるばかりで今は「鹿の園」、これでは牧場が泣く。

 本日はこの辺で。

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