入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (65)

2020年05月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 オオダオ(芝平峠)ではコナシの花が咲き出した。また第1堰堤(オイデラ)では、2,3日前からクリンソウの花を目にするようになった。牧場の周辺は残るダケカンバとミズナラの若葉が出揃って、「山笑う」ことになる。
 里では田植えが始まり、夜にはカエルの鳴き声が一斉にする。確か17年前の今ごろ、東京での40年近い生活を打ち切って何の当てもなく信州へ帰ってきて、陋屋の庭のモミジの樹が若葉を茂らせて迎えてくれたのを昨日のことのように思い出す。

 テイ沢へ行く途中、北原のお師匠が苦労して切り開いた北原新道を少し歩いてみた。昨年、かなり丁寧にクマササを刈っておいたからだろう、道に沿って新しい草花の生育が目に付いた。さらに抜根までできれば文句ない山道になるが、富士見町のように人を動員してやるわけではないから、この程度でヨシとするしかない。それでも、ささやかな満足感はあった。
 また、こんなことを言っては何だが、入笠山へ来る人たちにテイ沢を下り、さらに北原新道から高座岩、御所平峠(本家)を経て牧場・・・、というような遊歩を楽しむ人はあまりいない、少ない。ヒルデエラ(大阿原)まで来て、引き返す人が大半のようだ。もちろんそれは自由だし、静かな今の環境が維持されるならそれでもいいのではないだろうか。強いて、勧めるつもりはない。
 と言いながら、きょうもテイ沢へ行った。下から5番目の丸太橋の手前の倒木の処理に集中したので、ようやく目処が付くとこまで来た。他に2本ばかりまだ手を入れたい倒木があるが、梅雨の出水までには充分に間に合う。ムー、この作業、人のためにしているのか、丸太橋を守るためにしているのか、よく分からなくなってきた。痛み始めた丸太も気にはなる。





 雨が降り出した。これで牧草の伸びも加速するだろう。本日はこの辺で。

 

 
 

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