入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (52)

2020年05月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                       Photo by Ume氏

 雨ならば仕事はしないつもりで上がってきた。だがどうやら晴れは期待できないまでも、このままの曇天が夕方まで続きそうだ。きょうは作業道の方は大方片付いたから、電牧の点検など牧場の通常の事を終えたらテイ沢へ行くつもりでいる。
 ウグイスの鳴く声が国有林の方から聞こえていたが、きょうも寒い。気温は10度まで上がりそうもなく、日が射さない分だけ昨日よりこたえる。



 下から2番目の丸太橋を渡ると、すぐに2本の倒木がある。これは、伐って片付けようと思えばできないことはないが、さらにそのすぐ上流の3番目の橋の近くには、一抱えもある太いモミの木が3本折り重なるように倒れてきている。この方は、根が剥き出しになって途中で止まり、幹が下方の橋のすぐ傍に倒れて折れている。不思議なことに、丸太橋は直撃されても可笑しくないのに免れている。どういう倒れ方をすればあのようになるのかよく分からない。
 ここと、5番目の橋の手前の2本だったか3本だかの倒木が最もひどい状況で、できるだけ枝を伐ったり手は入れていくが、幹本体はあのまま朽ちるまで放っておく。昨日も「自然と時間に委ねる」と呟いたが、やがては時間とともに自然と一体化していくことを期待し、待つのがいいと思う。いつ倒れたのか分からない、そういう倒木がいくらでもある。
 その倒木には、微妙な力が加わって蓄積されているから、幹を支えている枝1本でもよく注意しないと、思いがけない反発を喰らうことがある。取り敢えずは、無難と思える枝から伐っては片付けていく。水に浸かったモミの葉はかなり重いが、無理からぬこと。何しろ水気の多い雪が多量に葉に積もって、あの幾本もの大木を倒したのだから。
 それでも少しづつは片付いていく。急がず、慌てず、身体が休めといえば素直にそうする。そして、根気の要る仕事だが、だましだましやっていく。幸いチェーンソーは2台ともまずまずの調子で、渓の流れの音に負けないようなエンジンの音を響かせていた。
 
 O澤さん通信多謝。あの歌は確か、山は憂いで、海は悲しみ、だった気がする。風薫るこの早苗月に相応しかったですかね。歌詞も歌も作者もよく知りません。是非聞かせてください。

 本日はこの辺で。明日は沈黙します。

 
コメント
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