入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「秋」(14)

2023年08月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 たとえ夜中でも、ここは無音というわけではない。電気牧柵へ数千ボルトの電気を送るカツ、カツという音が絶えず間欠的に聞えてくる。しかし、その音も慣れてしまえば聞えないも同じように脳が修正してくれるから、深夜の静寂、孤独感は保たれて耳障りというほどではない。むしろ時には、この機械的な音が闇の中に吸収されていくのを、より夜の深さと感ずることもある。

 そんなことを呟いているうちに、夜が白み、明けてきた。きょうはいい天気になるようだ。
 昨日の夕暮れ時、第2牧区へ再度牛の様子を見にいった帰り、道路を挟んだ眼下の囲い罠を注視しても鹿の姿は確認できなかった。昼間、1頭増えて2頭が中にいたから、新たな仲間になった鹿に連れられてようやく外に出たのだろうと思いながら急な斜面を下ってきた。
 追い出せば、出された方は当然ながら恐怖を覚える。そして、2度と囲いの中には入ろうとしなくなるかも知れない。しかし、もしもそれが自発的な行動であれば、また仲間を連れて戻ってくる可能性も充分にある。牧草も豊富だし、塩や水もあり、あの2頭の鹿は結構囲いの中を気に入ってるようにさえ見えた。

 きょうは予定通り罠を仕掛ける。捕獲頭数は相手次第であるが、できるだけ多くの鹿を捕るために仕掛けのやり方、誘引に使う塩の置き方、量などを、経験と勘を頼りにやることになる。
 そんなことを考えながら今朝小屋の外に出てみたら、いなかったはずの鹿がまた罠の中にいる。夜のうちに戻ってきたのだろうか、あまり怖れる風を見せない。面倒なことになってきた。昨日呟いたような事態が考えられる。
 きょうはキャンパーも来る。森林管理署の職員も来る。いつもの頭数確認に加え牛たちには給塩をする日だし、ゴミを燃やすことも予定に入っていた。下にもきょう罠を仕掛けると予告してあるから、週末の捕獲が期待されているだろう。

 何とそんな中、偶然にも県の獣害対策室というところから、牧場の周辺に鹿の様子を探るために監視カメラを設置したいという連絡が入った。もちろん異存はないがこういう場合、県の職員がそれをするのではなく、専門の業者に委託されるので、その関わり方が大いに物足りない
 いい機会だと、最近の鹿対策に関して行政に日ごろ感じていることを言い、立ち会うから牧場の外よりかも中にカメラを設置すべきだと伝えておいた。そして、電話を架けて来たご本人(女性)も実際の現場に来て、実態を知るべきだとも。

 結局、下とも相談した結果、まだ罠を仕掛けずに3,4日、中の鹿の様子を見るということになった。

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 小屋の電話が不通でご不便をおかけしてますが、予約、問い合わせは何卒東部支所組合員課、電話0265-94-2473にお願いいたします。
 本日はこの辺で。
 
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