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本日から正式な契約に基づきに入牧、初仕事。天候雨、気温10度C/12時30分。
ゴミの整理と焼却。山小屋、管理棟の整理整頓、また小屋の玄関の建付けを直す。雨の中牧柵の状況を点検、修理。上の大曲にある残雪のため、大沢山の第3牧区へは、徒歩で行く。伊那と富士見の境となる峠の富士見側にはまだ大量の雪が残っているが、敢えて除雪しないでいるのかどうか、そこらのことは分からない。現状では、伊那への通り抜けはできないが、恐らく連休前には開くだろう。
雪解けが始まると雪は多量の水を含むため、雪の中に埋もれていた牧柵は、その重圧に耐え切れず各所で破断する。それにしても今年はそれが呆れるほどに多く、ひどい(大曲の手前では、電話線まで切れていた)。今のような状況で放置すれば、人が勝手に立ち入る恐れがあって、特に登山道に隣接する牧柵などの修理はやっておかなければならない。今年は張替が必要になる牧柵がやたらに多い、というかそういう牧柵ばかりだ。バラ線をどこから都合したらよいのか、それももう限界で、また断線している箇所の多くは、補修のために継ぎ接ぎした部分が多い。
さすがUme氏!今日の星景写真は別の機会に、写真に相応しい内容で使わせてもらいたかったが、出来立てをほっとけず掲載させていただいた。先週の土曜日(4月18日)の作品で、同夜はかんと氏やTBI氏も連泊を決断した上での天体撮影となった(かんとさん、コメントありがとうございました。来月もお二人で出掛けてください)。
「中央がオリオン座の上部、左の明るい星がおおいぬ座のシリウスです。また右の林の中ですが、宵の明星が見えています」と、Ume氏の説明、多謝。
午後になって風雨とも激しさを増してきたが、とりあえず貴婦人の丘の前に設置された牧柵の補修に出る。本来この場所は牛の移動のため、牧柵などあってはならない第3牧区の一部なのだが、管理及び防疫上の問題があって現在は閉鎖している。実は牧場の中に、牧区を無視するようにして後から市道(かつては町道)を通したため、道路際には必ずしも牧柵が設置されてないし、道路に牛が出ることはいくらでもある。つまり牧場内では、道路以外は森も林も含めて放牧地であり、一般の人が無断で立ち入ることはできないのだと理解していただきたい。
初日だから、弁当も丹精込めて作ってきた。もっと明るい内容にすべきだったが、この天気と前途の多難を思うとそれができなかった。某社の推奨する雨具も役立たず。